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ブルーマウンテンの高級ホテル・グループが賃金問題

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外国人労働者の賃金過少支払いで調査受ける

 ブルーマウンテンはメドロウ・バスのハイドロ・マジェスティック、カトゥーンバのリリアンフェルス、エコーズ、ブラックヒースのパークランズ・カントリー・ガーデンなどを経営する高級ホテル・グループが海外労働者の賃金を抑えたり、会社所有の宿泊所に寝泊まりさせ、一般相場をはるかに上回る宿泊料を賃金から差し引句などしていたことが明らかにされ、またFair Work Ombudsmanも重い腰を上げて捜査に乗り出している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 先にサンヘラルド紙の調査で、外国人労働者が不当に高額な宿泊料や超過勤務不払いなどで同グループが労働者の賃金搾取をしていたことを突き止めており、連邦内務省とFair Work Ombudsman(FWO)も動かざるを得なくなっている。

 問題のエスカープメント・グループは、カトゥーンバにリリアンフェルズ、エコーズ、メドロウ・バスにはハイドロ・マジェスティックス、ブラックヒースにはパークランズ・カントリー・ガーデン、ロッジ、さらにコンベント・ハンター・バレーなどを経営しており、FWOは、6月にカトゥーンバとハンター・バレーの施設を家宅捜索した。

 サンヘラルド紙は14か月にわたって隠密調査を行い、エスカープメント・グループが、407職業訓練ビザで呼び寄せた労働者の賃金から相部屋寝室や食費として週に$480を徴収していた。しかもその食事もしばしば提供されていないかった。その他にも、1日に3時間までの超過勤務も賃金が未払いになっていた。

 エスカープメント・グループは407ビザの労働者やインターンを含めて賃金過少支払いや搾取の事実を否定しており、内務省とFWOの調査を受けていることを認めた。

 また、FWOも調査中の事件としてコメントを拒否している。内務省は問い合わせを国境警備部に転送したが、国境警備部も捜査中の事案についてコメントを拒んでいる。

 これまで外国人労働者賃金問題の調査を手がけたことのあるアラン・フェルス教授は、連邦政府には勧告案の早急の実施が必要と語っている。

 また、サンヘラルド紙は2019年3月にエスカープメント・グループのこの問題をFWOに通報したが、FWOは一切タッチしておらず、6月になって調査を進めていることを認めたが調査中の問題としてコメントを避けている。また、同グループの労働者がFWOに通報したところ、法律援護局に通報するよう言われた。そのため、法律援護局に通報すると、局の方からFWOに送付する書式を用意されたと証言しており、「FWOのアドバイスは全然助けにならなかったし、私達の置かれている状況を理解もしなかった。そのため、フェルス教授も、FWOがより強力な強制権を発揮すべきだと語っている。
■ソース
Luxury Blue Mountains hotel group clawing back wages from migrant workers

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