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NSW州立美術館の現代美術分館計画宙に浮く

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大手のレンドリース社が入札を取り消す

 シドニーのNSW州立美術館に現代美術分館を拡張建設する計画は入札していたレンドリース社が入札を取り消したため、工事計画の進行が危ぶまれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 レンドリース社は、ムア・パークのシドニー・フットボール・スタジアム建て替え計画でも進捗状況が目標に達していないとして、旧スタジアムの解体工事が終わり、整地作業の後、新築工事が始まる前に保守連合州政府から契約を打ち切られている。

 3億4,400万ドルをかけた同分館建築計画は2013年にプロジェクトが発表され、2019年初めには建設工事が始まる予定だった。

 計画では、現在の美術館にパーティ・ルームや展示室を追加し、面積を2倍にすることになっている。また、2021年には竣工することになっていたが、レンドリース社が抜けた現在ではその計画も危ぶまれている。

 2018年Infrastructure NSWは、美術館拡張計画に興味を示した6社から3社を選んで入札競争に招いたが、オーストラリアのプロビルド社と、日本の大林組とオーストラリアのビルト社の合弁がいずれも2018年末に入札競争から降りている。

 計画のコストについては、2018年度予算で州政府が2億4,400万ドルを約束していた。また残りの1億ドルについてもグレーテル・パッカー、ヱインズワース家、ロウイー家、カー・ニールソンら民間の慈善家からの寄付でまかなわれており、その他にもワキル財団が単独寄付額としては美術館始まって以来最大の2,000万ドルを寄付している。
■ソース
Sydney Modern art gallery’s future in doubt after Lendlease withdraws initial bid

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