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バージン・オーストラリア、750人の人員整理

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燃料値上がり・ドル安などで約3億5千万ドル損失

 8月28日付ABC放送(電子版)は、航空会社のバージン・オーストラリア社が約3億5千万ドルの損失を出したこと、さらに750人の人員整理を計画していることを伝えた。

 同社は、3億4,900万ドルの赤字から回復するため、本社など後方の人員を削減するとしている。

 同社は税引き前経営損失を7,120万ドルと発表しており、750人の人員削減の他、運行座席数も減らすことを考えている。また、経営実績の悪化の原因を燃料コスト増大と豪ドル安としている。

 この純損失は昨年の6億8,100万ドルという記録的な損失額に比べるとかなり軽減されているが、単発のコストや収益を除いた営業実績となるとかなり悪化している。

 また、税引き前の営業損失7,120万ドルは前年の営業利益6,440万ドルから比べるとかなり悪化している。

 同社のポール・スカラー新CEOは、営業利益の急落の原因として前年度後半の事業環境の鈍化に燃料費の高騰、ドル安、営業コスト増大などを挙げている。

 また、同社は燃料費とドル安の向かい風で約1億6千万ドルのコスト増大があったが、燃料価格に対して2020年度の燃料消費量に90%を超えるヘッジをかけており、2021年度にもさらにヘッジを延長するとしている。

 計画の人員削減は、バージン社の全労働力の約7%に相当し、その約30%が本社で占められている。

 また、バージンは所有機、路線網、輸送能力についても見直し、コストを抑え、また需要鈍化に対応した体制変更を行うことを計画している。
■ソース
Virgin Australia to slash 750 jobs after posting $349 million loss

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