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テイラー連邦エネルギー・司法機関担当相が赤恥

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偽造資料元にムーア・シドニー市長攻撃

 保守連合連邦政府のアンガス・テイラー・エネルギー相兼司法機関担当相は、シドニー市カウンシルからの資料と称して、資料の数字を使ってクロバー・ムーア・シドニー市長を攻撃した。テイラー大臣は議会での攻撃時の声や顔つきの激しさで定評があるが、ムーア市長は首を傾げざるを得なかった。テイラー大臣の取り上げた数字が異様に大きすぎたからだ。

 テイラー大臣の提出したシドニー市カウンシル発行と称する文書の数字が大きく改竄されていたことから連邦野党労働党は公文書偽造容疑でNSW州警察の捜査を求めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 テイラー大臣の主張する「シドニー市カウンシル」のウエブページに掲載されている文書は全く同じながら数字だけがはるかに小さくなっており、誰がどの段階で改竄したのかが問題になっているが、ムーア市長や連邦労働党は、テイラー大臣が政治的ポイント稼ぎのために偽造文書を使ってムーア市長を攻撃したと批判している。

 テイラー大臣は、9月30日付でムーア市長に書簡を送り、「カウンシルが不要に膨大な空の旅をしている。オーストラリアの排出量抑制にシドニー市カウンシルも貢献できるチャンスではないか」として、「貴カウンシルは海外出張に170万ドル、国内出張に1,420万ドルを使っている」と資料を引用している。

 しかし、シドニー市カウンシルが発表している2018年度の数字は、国内旅費が$4,206.32、海外出張が$1,727.77となっており、国内出張旅費では3000倍以上の違いがある。しかも、シドニー市職員は2,000人ほどで、その大部分が出張することのない部署についている。

 連邦議会で、労働党のマーク・バトラー影のエネルギー相が議員特権を使って、「テイラー大臣は、大臣やその事務室が資料の改竄をしたものではないことを議会に確約してもらえる」と質問し、テイラー大臣は「する」と答えている。

 バトラー議員はさらに「スコット・モリソン首相は、この公文書改竄事件をNSW州警察に照会し、捜査を依頼してもらいたい」と発言、さらにモリソン首相が応じなければ労働党のマーク・ドレイファス影の法務相が捜査を依頼すると述べた。

 シドニー市カウンシルは、「この資料は2018年11月27日にアップロードされており、それ以降に更新されたメタデータ・ログはない。
■ソース
Angus Taylor facing calls for police to investigate forged document allegations

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