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WA州では今世紀最悪のハシカ大流行

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ニュージーランドから入国した人物から感染

 オーストラリア国内各所でハシカ感染患者が発生しているが、ニュージーランドからオーストラリアに入国した人物がハシカ・ウイルスを持ち込んだと見られており、すでに28人がハシカと診断されている。ハシカのこれ以上の蔓延を防ぐため、感染の可能性のある人には外出を控えることや予防接種励行などが呼びかけられている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ニュージーランドから入国した人物の場合、22人の感染患者がこの人物からウイルスを受けたと見られている。また、この人物や感染患者からウイルスに感染した可能性のある人々の特定を急いでおり、これまでに1000人を超える人々に連絡、一部の人はすでに隔離されている。

 また、ハシカと診断された患者が、10月17日から20日までの間にパース都心部の人の集まる場所数か所を訪れていることも確認されており、感染が広がっている。

 また、その人物はパース市の南部地区、ジャンダコット、ハミルトン・ヒルのショッピング・プラザなどを訪れており、大勢の人にウイルスを広げた可能性がある。また、感染力の強い時期にパール・トゥリー・カフェ、ベーカーズ・ディライト・ベーカリー、IGAスーパーマーケット、ファースト・チョイス・ボトルショップなども訪れている。

 2019年の世界的なハシカ流行中にWA州でハシカ感染が通報された患者数は54人にのぼっている。

 WA州保健省はハシカ発生を公衆衛生緊急事態と見なしており、この現在の集団発生もブッシュファイアやサイクロンと同じ態勢で対応、省ではハシカ防疫体制に大勢の職員を配置し、患者感染経路と潜在的な感染者を突き止めるため昼夜を分かたず作業を進めている。

 ハシカは感染症法の対象になる感染症として、患者のハシカ感染が疑われる場合、医療専門家は保健省に通報する義務を負っている。
■ソース
A race against the clock to tackle the worst measles outbreak in WA this century

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