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緑の党議員、元自由民主党議員に名誉毀損勝訴

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レヨンヒエルム議員議会発言をメディアで繰り返す

 セーラ・ハンソン=ヤング緑の党連邦上院議員がデビッド・レヨンヒエルム元自由民主党連邦上院議員を相手取って起こしていた名誉毀損訴訟で、連邦裁はハンソン=ヤング議員に有利な判決を下し、レヨンヒエルム氏に$120,000の賠償金支払いを命じた。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 2018年6月、連邦上院において、審議が過熱した際に、レヨンヒエルム議員(当時)が、「ハンソン=ヤング議員は、男が全て強姦犯だと言った」と主張、また、ハンソン=ヤング議員に対して、「男と寝て回るのをやめろ」などと発言した。

 レヨンヒエルム議員は、その後も同様の発言をメディアで繰り返しており、議員の議会内での発言に対して名誉毀損で訴えることはできないため、ハンソン=ヤング議員は、レヨンヒエルム議員が連邦議会議院外で行った発言についてのみ名誉毀損として連邦裁に訴えていた。

 リチャード・ホワイト判事は、被告の行為に悪意があり、原告に社会的な屈辱を与えようと意図していたと判断した。

 裁判経費の負担に関しては12月に判決が出されるが、ハンソン=ヤング原告は$120,000の賠償金とその利息、裁判費用を受け取ることになると見られが、原告側の裁判費用は$500,000にのぼる可能性もある。

 ハンソン=ヤング議員は、「この判決はすべての女性にとって勝利だ。女性はハラスメントや屈辱を受けても黙っている必要はない。男性が間違ったことをすれば謝罪すべきだし、謝罪しないなら追及されることになる」と語っている。

 レヨンヒエルム被告は2018年の上院でのやりとりの後、ABCの「7.30」、スカイ・ニューズ、メルボルンのラジオ局の3AWで、「ハンソン=ヤング上院議員はすべての男は強姦犯だと言った。男がすべて強姦犯なら、なぜ男と寝るのか?」との発言を繰り返した。

 原告は「すべての男が強姦犯だなどと言ったことはない」と陳述し、ホワイト判事もそれを認め、「レヨンヒエルム氏に原告に対する思い込みがあったために、そのように記憶違いしたことは大いにあり得る」と判断した。

 また、原告は、「女性が複数の男性とセックスしたと主張することは名誉毀損にはならない」ので、その発言については名誉毀損訴訟の対象としておらず、「すべての男は強姦犯だ」というばかげた発言をしたと被告が主張したことについてのみ名誉毀損にあたるとしていた。また、ホワイト判事は、被告が「真実の摘示の防御」も「制限的免責特権」も証明することができなかったとしている。

 ハンソン=ヤング議員は、「賠償金はチャリティに寄付する」と発表している。
■ソース
Hanson-Young awarded $120,000 in defamation case against Leyonhjelm

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