QLD州政府、インフルエンザ・ワクチン無料提供発表

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2年間のコロナウイルス規制で免疫低下を懸念

 過去2年間、コロナウイルス蔓延対策で社会規制が敷かれていたため、インフルエンザ・ウイルスの感染も極端に抑えられていたが、そのためにインフルエンザ・ウイルスに対する社会全体の免疫が低下していると見られ、社会規制がほぼ全面的に停止され、既に患者が出始めており、これから冬が深まるにつれてさらにインフルエンザの大流行が予想される。

 また、今冬はAB2つのインフルエンザ・タイプのうち、症状がはるかに激しいA型が流行している。
 QLD州では、今後500人以上の入院も予想され、しかも医療従事者が全体に不足がちなことから、州政府が州民全員を対象にインフルエンザ・ワクチンの無料接種を提供すると発表した。

 現在、QLD州では既に4,000人以上が感染しており、そのうち150人を超える患者が入院、10人はICUで治療を受けている。そのため、豪医師会(AMA)も、「QLD州の現在の患者増加状況はおそろしい」と評しており、事業所に対してもこの冬にはインフルエンザの大流行で労働者不足が起きる可能性があると警告されている。

 QLD州政府は、6か月以上の住民全員を対象に現在から6月中旬までの間、地域のGPや薬局で無料で接種を受けられるようにすると発表している。

 州保健局は、「先週のデータでは1週間で患者数が1,848人から4,282人へと2倍になっている」と発表している。

 アナスタシア・パラシェイ州首相は、「免疫低下のため、これまでの予想をはるかに上回る患者増加率だ」と語っている。

 さらに、「既に病院にもその影響が現れており、社会全体にインフルエンザ・ワクチン接種を広げなければ今後入院患者が激増する可能性がある。それに対して先制攻撃をかけなければならない」と語っている。

 また、「2022年冬季のインフルエンザ流行は近年最悪だった2017年の大流行に匹敵することも考えられる。そればかりか、10歳から30歳まで年齢層がとりわけリスクが高く、症状はコロナウイルス感染症に似ている。現在、国民の生活が逼迫していることを考慮し、全員に無料接種を提供することを決めた」と語っている。

 ピーター・エイトケン主席医務官は、「若年者と高齢者がこのインフルエンザ・ウイルスの影響を受けやすく、しかも6か月から5歳までの幼児の接種率は6%ときわめて低いため、保護者は子供にもすぐに接種を受けさせてやってもらいたい」とよびかけている。
■ソース
Queenslanders offered free flu jabs as soaring case numbers project ‘frightening’ flu season ahead

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