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バレエの祭典「ガラ(Gala)」その2/QLDバレエ団 合々香と弘平のグランパドトゥ 第36回 

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「バレエ・アステラス2023」の出演者によるカーテン・コール(©SHIKAMA Takashi/鹿摩隆司)

 皆さん、こんにちは。QLDバレエ団の吉田合々香です。

 前回は“ガラ”とはどのような舞台なのかについてお話ししました。今回は、私が実際に日本で出演したことのあるガラについて、ご紹介したいと思います。

 プロになってから10年、ありがいことにこれまでに国内外で幾つかのガラ公演で踊る機会を得ることができました。大抵の場合は、ガラの主催者からオファーが届いて、出演契約を結んだ上で舞台出演に臨む形での出演となります。そんな中でも、東京で行われる「バレエ・アステラス」というガラはいつも注目を集めています。

 毎年、オーディション形式で出演者を募るのがこのガラの大きな特徴で、海外で活躍している日本人ダンサーそれぞれが所属するバレエ団の、旬の作品を一気に楽しむことができるまたとない機会となります。

 また、通常なら録音音楽で踊ることが多いガラですが、「バレエ・アステラス」ではフル・オーケストラでの生演奏が準備され、新国立劇場というすばらしい舞台での公演になります。私のように普段、海外で活動していて日本で踊る機会がないダンサーにとっては本当に貴重な舞台です。毎年、魅力的なダンサーが集まるこの舞台でいつか私も踊ることができればと夢見ていたので、昨年初めて応募して、出演がかなったのはとてもうれしい経験となりました。

 昨年の出演者も、例年通りとても豪華な顔ぶれで、チューリッヒ・バレエ、バーミンガム・ロイヤル・バレエ団、アメリカン・バレエ・シアター、ネザーランド・ダンス・シアター1、オランダ国立バレエ団など、世界を代表するカンパニーからすばらしいダンサーたちが集いました。そんな彼らと同じ舞台に立てた経験はとても刺激的なものでした。

 次回は、そのバレエ・アステラスでの舞台裏の様子をご紹介できればと思いますので、どうぞお楽しみに!

このコラムの著者

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吉田合々香(よしだねねか)/QLDバレエ団プリンシパル・アーティスト

金沢市出身。欧州に4年間留学後、2014年QLDバレエ入団のためにブリスベンに移住。平日はバレエ漬け、週末はお菓子作りや居心地の良いカフェでの時間を楽しむ。リラックス方法はおいしい和食を食べ、お風呂に浸かり、アロマを焚いてぐっすり眠ること。好きな映画は『ジュリエットからの手紙』。





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