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フィナーレは突然に/QLDバレエ団 合々香と弘平のグランパドトゥ 第37回

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『真夏の夜の夢』でパックを演じる筆者(Photo by David Kelly)

 皆さん、こんにちは。

 大変急なお知らせになりますが、約3年続いてきた本連載「合々香と弘平のグランパドドゥ」が次回で最終となります。僕の担当は今回が最後で、来月は本連載のパートナーである合々香が大トリを飾ってくれます。

 1人でも多くの読者の皆様にQLDバレエ団の活動やバレエ自体のことを少しでも知ってもらいたいという思いで、本連載を通じてバレエに関するさまざまなことを発信し続けられたことは、僕にとってはすばらしい経験になりました。このような機会を与えてくださった日豪プレスの関係者、特に編集担当のタカ植松さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 バレエは、クラシック・バレエやコンテンポラリーなどとても幅広い芸術で、見る人、1人ひとりに合った作品が必ずこの世の中に存在しているはずです。そして、そういった観客を魅了する作品の数々が、今日も世界のどこかで、燃えるような情熱と類まれなる芸術性を発揮し、魂を込めた舞台で誰かが踊っているはずです。

 全てのバレエ・ダンサーは、さまざまな代償を払いながらバレエにその一身を投じ、短いダンサー人生の全てを舞台で発揮しています。お客様に喜んで頂けるようにたゆまぬ努力を続けているのです。

 とは言え、まだ、1度もバレエを見たことがないという人も多いと思います。一方で、バレエを見に行くことを日々の暮らしの生きる糧とされている人も多くいらっしゃるでしょう。もしくは、毎週オープン・クラスに参加して踊ることを楽しみにしているという人もいるのではないでしょうか。

 バレエは皆様が思っている以上に、僕たちの身近にあるものです。もし、本連載でバレエに興味を持って頂けたなら、ぜひお近くの舞台に足を運んで、生でバレエをご覧になってもらえたらうれしいです。

 僕にとってかけがえのないものであるバレエは、この世に唯一無二の存在です。バレエに対する偏見や誤解、差別などが、本連載を読んで頂くことで少しでも薄れたのなら、それは大きな意味があると思います。少しでも多くの人にバレエの基礎知識を知ってもらい、ちょっとした裏事情に興味を持って頂き、皆様に少しでもバレエを身近な存在として感じて頂けたらなら執筆者冥利に尽きます。

 いよいよ、僕の担当回もいよいよフィナーレを迎えます。この3年間本連載を応援してくださった皆様に心から感謝の思いでいっぱいです。また、QLDバレエ団の公演で皆様とお会いできることを願っています!

 最後に、合々香ちゃん、本当にありがとう。最後は任せたよ!

このコラムの著者

岩本弘平/QLDバレエ団シニア・ソリスト

兵庫県伊丹市出身。11歳からバレエを始め、18歳でメルボルンのオーストラリアン・バレエ・スクールに入学。その後、ロイヤルNZバレエ団を経て、2018年にQLDバレエ団に移籍。趣味はウクレレ、スポーツ観戦、睡眠、日本のお笑い。祖母の手作り水餃子の味を懐かしみながら、大好きなウィスキーのグラスを傾ける。

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