シドニーと姉妹都市の名古屋から高校生20人が来豪州─シドニー市庁舎を表敬訪問

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 愛知県名古屋市の高校生が、今年も海外都市派遣プログラムの一環としてシドニーを訪れ、8月5日、タウンホールにあるシドニー市庁舎を表敬訪問した。今年で姉妹都市提携45周年を迎えるシドニー市と名古屋市は、1980年からさまざまな交流を行っている。名古屋市立高校は、グローバルな視野を持つ人材の育成と、外国語によるコミュニケーション能力の向上を目指し、名古屋市立高校生を派遣する海外派遣事業を実施。名古屋市内の高校から選抜された高校生20人は、8月2~6日までシドニーに滞在し、現地校の体験をはじめ、マッコリー大学生との交流、タロンガ動物園やNSW美術館などを訪れた。

 高校生20人は、5日にシドニー市庁舎を表敬訪問し、ホストを務めるロバート・コック市議会議員らと交流。引率の若山ゆう教員は「オーストラリアに到着した当初、生徒たちは多くの緊張と不安に包まれている様子でした。しかし、ホームステイや現地校での体験、施設の見学などを通じて少しずつ笑顔が増え、自信をつけていく姿を見ることができました。たくさんのすてきな出会いに感謝したします。シドニーと名古屋の間の友情がこれからも長く続いていくことを願っています」とスピーチし、最後に生徒代表の鈴木さくらさんが「このプログラムについて家族で話した時、父から名古屋の東山動植物園へ初めてコアラがやって来たこと、そのためにユーカリの葉が輸入されたニュースを見たことなどを聞き、父の記憶が今の私の経験につながったように感じられました。現地校を訪問した際は、先生方や生徒の皆さんに温かく迎えて頂き、心に残る思い出をたくさん作ることができました。この経験は私たち1人ひとりにとって一生の宝物です」と締めくくった。

 また、生徒たちによる「ありがとう」(いきものかかり)の歌が披露され、贈り物の贈呈も行われた。コック市議会議員は「シドニーのような多文化都市では、さまざまな国の人びとがどのように共存しているのかを肌で感じられるため、生徒たちが自分自身の文化やアイデンティティーを見つめ直すきっかけにもなるはずです。今年はシドニーと名古屋の姉妹都市提携45周年という節目の年。姉妹都市としての取り組みは学生交流のみならず、動物園間の交流や名古屋ガーデンでの植樹などさまざまな形でつながっています。長い歴史が築いてきた信頼と友情を、これからも大切に守り、次の世代へつなげましょう」と語った。





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