
Vol.42 日本食の代表「ラーメン」を通じて食の大切さを感じる
こんにちは。ヘルス・コーチのASAMIです。お客様から運動のこと以上に相談を受けることが多い「食」の選択。「最近体重が増えてしまったので、食事を減らした方が良いですか?」「ジュース・クレンズや断食をするとやせますか?」「プロテイン・シェイクを飲んだら太りますか?やせますか?」など……。
ただ体重を落としたいだけなら、食事を減らせば数値は落ちます。しかし、それは健康ではなく、持続可能なことでもありません。あなたの本来の目的は何ですか?
本来の目的は健康的なココロとカラダの継続を目指していたはずなのに、数字に囚われてしまう場面によく遭遇します。皆さんはいかがですか?
「食」は読んで字の如く、本来は人を良くするもの。人を良くするものを選択していくためのライフ・ツールです。
ラーメンはダイエットの天敵だと考えている人も多いのではないでしょうか。ラーメンを楽しむこともまた、選び方1つで健康を意識することもできます。
食を楽しみながら健康と向き合っていくことが、ココロもカラダも豊かになる秘訣の1つ。今回は世界中で人気のアート集団「チームラボ」が手掛ける、京都のラーメン店をアートと共に紹介します。
生きることを大いに讃歌できる食体験

2020年に京都の御所南にオープンした「Vegan Ramen UZU Kyoto(ビーガン・ラーメン・ユズ・キョウト)」は、『ミシュランガイド京都・大阪 2025』のラーメン・カテゴリーで世界初の「ミシュラングリーンスター(※持続可能な取り組みや環境配慮に優れたレストランに贈られる称号)」を獲得したラーメン店です。アートコレクティブ・チームラボのアート作品「反転無分別 Black in White」が展示され、作品を取り囲むように磨かれた黒のテーブルと向き合い、テーブルに映り込んだ作品に包まれながら、ビーガン料理を味わえます。
料理という知と、食べるという動的な状態でアートを身体的に知覚する体験を通じて、おいしさの先にある生きることとの向き合いを体感し、持続可能な社会を共に目指していく食体験ができる場所です。
食べることを通じて、生きることを大いに讃歌することを改めて感じさせてくれるような空間でココロもお腹も満たされました。
この日頂いたコースは「UZU Signature Course(7700円)」です。ラーメンへの固定観念がいっきに破壊されました。ラーメンは私の中で「気軽にサクッと背徳感が得れる日本食」という印象で、個人的には年に1度食べるか食べないかの選択でした。しかし、食材にこだわったUZUのコースはこれまでの固定概念を一気に吹き飛ばすものでした。
食材の味が1つひとつ体の中に深く広がり、環境に感謝をしながら味わえる空間でラーメンを健康に食している感覚になりました。オーストラリアに住んだことのある人はビーガン料理がおいしいことを既にご存知かと思いますが、日本ではまだそれほど多く浸透していないことが現実で、「ビーガン×ラーメンコース×アート」の発想は新たな日本食文化の発展を感じました。

京都駅近くにチームラボ ミュージアムがオープン予定

10月7日にオープン予定のチームラボのミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」は京都市が進める京都駅東南部エリア・プロジェクトの一環として、国内最大の面積約1万平方メートルの空間に常設されるアート・ミュージアムです。チームラボと言えばオーストラリアの現代アート展にも何度も出展し、世界中から注目を集めるアート集団。
今回はオープン前の未完成の中、特別に一部を体験させて頂きました。京都を連想させる作品と共に物質的なエネルギーを活用した没入型のアート空間が織りなす壮大なミュージアムの中で、さまざまな思いを巡らす時間を過ごせました。
作品の中で撮る写真は自身もアートの一部になる感覚で、世界中から映え写真を求めてファンが訪れるのも納得です。上記の写真は「呼応するランプの森」の中で。
滞在は「nol kyoto sanjo」

チームラボ・ミュージアムから電車で約20分、「Vegan Ramen UZU Kyoto」から徒歩15分、鳥丸御池駅から徒歩5分の場所にあるホテル「nol kyoto sanjo(ノル キョウト サンジョウ)」。ここは、かつて京都・伏見の酒蔵「キンシ正宗」の販売所だった場で、京町家文化を継承し、成熟された空間に宿る居心地の良さは残しつつ、新たな発想を現代アーティストたちが創造したホテルです。
和の上質な空間に檜葉(ひば)の浴槽の香りを感じながら、ゆっくりとくつろげる客室は京の温かみが感じられます。全室に檜葉風呂、ミニキッチン、洗濯乾燥機が備わっているので、長期滞在にもうれしい設備がそろっています。

朝食は京和食。客室でいただけるため、部屋着のまま過ごせる快適さが心地良かったです。特に湯葉丼(※取材当時)が絶品で、朝からしっかりと頂きました。町家を改修した宿泊者専用ラウンジでは、キンシ正宗の日本酒を飲み比べしながら寛げる空間で、日本酒好きにはたまらないサービス付き。
温故知新が魅力の三条の街に佇む「nol kyoto sanjo。酒蔵の文化を継承し現代に生まれ変わった空間での京都滞在を堪能できました。2026年2月に開催予定の京都マラソンと併せて、再び訪れたいと思っています。皆様も次回の京都旅行のプランにいかがでしょうか。
(※注 ご利用予定日3日前の午前中までに申し込みをすれば、その他の朝食(デリカテッセンのお弁当・老舗喫茶店のサンドウイッチ)も手配可能(フロントに要相談)
Info
Vegan Ramen UZU Kyoto
Web: https://vegan-uzu.com/pages/uzu-kyoto
ミシュランガイド「Vegan Ramen UZU」
掲載ページ: https://guide.michelin.com/jp/ja/kyoto-region/kyoto/restaurant/vegan-ramen-uzu
チームラボ バイオヴォルテックス 京都
Web: https://www.teamlab.art/jp/e/kyoto/
nol kyoto sanjo
Web: https://www.nolhotels.com/kyoto-sanjo/