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歯周病の症状とその予防対策について

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ノックス・キム先生の歯科教室
歯周病の症状とその予防対策について

 厚生労働省が実施する歯科疾患実態調査(2011年)によると、歯周病のある人が20代で約70%、65歳以上の高齢者では歯のない人を除くほぼ全員という結果が得られました。むし歯と違って、歯周病は初期のうちは自覚症状に乏しく、病気に気付きにくいことが患者数の増加につながっているのかもしれません。歯周病の症状には、次のようなものがあります。

歯肉炎

歯ブラシに血が付く場合や、硬いものを食ベる時に歯肉から血が出たら要注意です。この場合、歯肉は赤く丸く膨れた感じになっています。

歯の動揺

意外と気が付かない人が多いですが、自分の歯を指でつまんで揺し1ミリほど動いたら、問題です。更に歯肉が赤く腫れて、白い膿が出てくるようでしたら、正真正銘の歯周病です。吐く息がとても臭くなります。

歯周ポケットからの排膿

歯肉に指を当て押したときに歯と歯肉の境目から膿が出るようでしたら、かなり危険な状態です。これは歯と歯肉の間に、骨を溶かしてしまう細菌が付着している証拠です。すぐに歯周病検診を受けて確認してもらいましょう。

その他

また歯周病には、噛み合わせの力加減、歯ぎしり、喫煙、骨粗鬆症、糖尿病など免疫の問題などが原因によって引き起こされる場合もあります。

歯周病を避けるためには

歯磨き

歯磨きで口の中を清潔にすることが大事です。歯の生え際に歯垢がついて細菌が繁殖しない限り、歯周病になりませんので、ロの中を常に綺麗に保ちましょう。

甘いものは控えめにする

砂糖を多く摂ると歯垢が増えるので、できるだけ控えましょう。砂糖の過剰摂取は、細菌を殺す白血球の働きを弱めてしまいます。

定期健診を欠かさない

口内を定期的にチェックすることは、早期治療するための大事なことです。定期健診は治療するものではなく、治療しなくてよい状態にするために利用するものとして心掛けてください。

歯科医紹介

ノックス・キム院長

ノックス・キム院長

オーストラリア・シドニー大学歯科学部を卒業。キャンベラやストラスフィールドで勤務した後、03年 Dental Clinic @ World Towerを開院。一般歯科治療の他にも多くの歯科関連資格を保持。インビザライン特別推薦ドクター。東京臨床協会(SJCD)、アメリカ審美歯科学会会員。シドニー大学臨床講師。

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