オーストラリアでの育児がとっても楽しくなる、教育と子育ての情報ページ。
今後、掲載して欲しい情報などがある方はぜひ編集部までリクエストください。
KIDS写真館
Alex (日本名:アレックス) 10歳
「大好きな蕎麦を楽しんでいます!」
フォト募集中!お子様のベスト・ショットで紙面を飾ってください
皆さんのお子さんの貴重な瞬間を写真に撮って、日豪プレス誌面とウェブサイトに残してみませんか? 日々の成長の記録として、お誕生日や記念日の思い出として、ぜひお気軽にご応募ください!
■写真の送付先:nichigopress.jp/kids-photo/
■応募方法:上記宛に、件名「キッズ・フォト」、本文にお子さんのお名前、読み仮名、年齢、性別、写真の下に入れる「ひと言」(60字以内)、送信者のお名前を明記し、写真(1MB以上)を添付。
オーストラリア在住の生徒の作文
メルボルン日本人学校
待ってたよ,学校さい開!
ぼくたちの学校は,7月20日から2回目のオンライン授業となりました。その日からオンライン授業がおよそ3ヶ月続きました。ようやく10月13日に学校がさい開されました。ロックダウン中は,みんなに会えなかったから楽しくありませんでした。ロックダウンが終わって,本当によかったと思います。わけは,みんなと一しょにたくさんの笑顔あふれるステキなクラスを作ることができるからです。
学校に来て,一週間くらいたつと,日本から先生たちが来ました。先生たちが来てから,ますますいいクラスができました。ぼくは,G3のみんなと先生たちと一緒に水泳学習や遠足などいろいろな行事を楽しみたいです。日本にいた友だちもようやく来られたので安心しました。
ロックダウンで,いつもの生活や学校で勉強したり友だちと遊んだりするあたり前のことが,実は大切な事だと分かりました。このまま今の生活が続いてほしいです。そして,これからも,楽しい思い出をたくさん作りたいです。
シドニー日本人国際学校
暗闇の中の光
― 新型コロナウイルス ―。このウイルスによって、多くの命がうばわれた。仕事を失った人、食べものが無くなってしまった人、努力を重ねてきたのに目指す大会に出場できなくなってしまった人。たくさんの人が、このウイルスによって苦しめられた。
幸いなことに、僕の住むオーストラリアでは、新型コロナウイルスによる影響が少なかった。国の対策も良かったし、それに従った国民の努力が影響を最小限に抑えたのだと思う。僕が通う学校では、最初の三週間はオンライン学習だったが、すぐに登校できるようになった。安心したし、うれしかった。しかし、世界ではまだ、影響が拡大しているところも数多くある。苦しんでいる人が、まだたくさんいる。
新型コロナウイルスによってさまざまな問題が引き起こされた。暴動、差別、国と国との争いが起こった。それでも、そんな暗闇のような状況の中でも、世の中を明るく照らす「光」のような出来事もあった。僕は、今回その「光」について考えてみたい。
ほかの国と同様に、オーストラリアでも買い占めが起こった。真っ先に無くなったのは、トイレットペーパーやティッシュペーパーだった。残念なことに高齢者の人達は、思うように買いたいものが買えなかった。そこで、全国の大手スーパーマーケットでは、物の売り方を変えた。一番物が多く置いてある朝の時間帯を、高齢者と障害のある人達だけが買える時間帯とした。弱い立場の人のことを考える、とても良い取り組みだと僕は思った。
オーストラリアの人達は、基本的によくルールを守る。違反した場合の罰金が高いというのも理由の一つだ。しかし、それだけではないような気がする。新型コロナウイルスの影響が拡大しないように、政府は国民に多くの規制を定めた。その規制も、オーストラリアの人々は、よく守っていた。政府と国民の間に信頼関係があるように僕には思えた。オーストラリアの首相、スコット・モリソンさんは、国民を励まし、困っている人を守ろうと努力していた。その姿を、オーストラリアの人々は信頼していたのかもしれない。今の日本では、政府と国民の関係はあまり強くない。だから僕は、オーストラリアの国と人々の関係を「光」だと思った。
外国にも目を向けてみる。印象に残った話が二つある。
アメリカ、ミネソタ州での話だ。スピード違反で捕まえた医師に対し、警察は違反切符ではなく、マスク五枚を渡したという話が心に残った。警察官のシュワーツさんは、医師のジャンジュアさんのバッグの中を確認した時に、マスクが二枚入っているのを見つけた。そのマスクを使いまわしているのだと推測し、シュワーツさんは五枚のマスクを、違反切符の代わりに渡した。ジャンジュアさんは涙を流したと、ニュースの記事に書いてあった。交通ルールは大切だが、人の命はもっと大切だということをこの話が教えている。
もう一つは、中国での話だ。僕の母の友人が中国の蘇州に住んでいる。母の友人は、外出が制限されて買い物が出来なくて困っていた。そんな時、突然人が来た。いつも水を買っているお店のおじさんだった。「水が無くて困っているだろ?」と言って、頼んでもいないのに、お店の余っていた水をわざわざ届けてくれたという。母の友人は、おじさんの優しさに感動した。
世界では、あちこちでこのような困っている人を助けた話があるはずだ。そのような話は全て「光」だと僕は思う。
今後、世界中の人々が、新型コロナウイルスとどう向き合っていくか、その答えを探していかなければならない。ここに一つ、答えに近づく言葉がある。最近父から聞いた言葉だ。「ウイルスが国境を越えるのなら、友情も国境を越えられるはず」これは、医療ボランティアとして、自転車で世界を一周している河原さんという人の言葉である。この言葉を全ての人が大切にすれば、どんな壁も乗り越えていける、僕は、そう信じている。
Education Q&A オーストラリア教育あれこれ
内野 尚子さんがオーストラリアの教育について皆さんの質問に答えるコラム「オーストラリア教育あれこれ」。今回は「初めての学校」。こちらからお読みいただけます。