豪州ビザ最新事情
ポイント制技術ビザ
現在、コロナ禍による規制や政策により、審査が滞るビザもあれば、逆に短期間で審査されるビザもあるなどさまざまですが、このご時世が故にオーストラリア移住を考える人もいるようで、相変わらず関心が高いのはポイント制技術ビザです。
ポイント制のビザとは、学歴、職歴、年齢、英語力など自身の経歴からポイント計算し、そのポイントにより申請を検討できるビザで、基本的にサブクラス189、190、491といったビザがあります。
189 Skilled Independent visa
技術独立ビザ
190 Skilled Nominated visa
州ノミネーション技術ビザ
491 Skilled Work Regional (Provisional) visa
地方技術就労ビザ(暫定)
いずれの場合も一定以上のポイント(現在65)を証明できれば、まずはスキルセレクト(SkillSelect)を通じてEOI(Expression of Interest)という関心表明の申請を行います。
これらのビザは招待されて初めてビザ申請が可能となるので、運とタイミングも成功要因の1つとなります。
基本的に獲得ポイント順にランク付けされ、発行部数に応じて順に招待される仕組みとなっており、申請者が多いほど、競争率が高くなるということになります。
なお、190、491ビザは、州・準州からのスポンサーを得ることとなり、ビザ申請上の条件とは別に、州・準州それぞれが設ける条件も満たす必要があります。
NSW州の491ビザを例に挙げると、現在3つのストリームがあります。
ストリーム1:
NSW州指定の地方地域に住み、かつ、一定の条件で働いている
ストリーム2:
NSW州指定の地方地域にある学校を一定の条件で卒業している
ストリーム3:
NSW州の地方職種リストに含まれる職種でのスキル証明ができる
コロナ禍の影響により、職種やEOIの受付自体が制限されるなどありますので、州・準州の規定を含め常に最新情報を確認し、いつでも申請できるように準備しておくと良いでしょう。
アドバイザー
清水 英樹
QLD州弁護士、ビザ・移民法政府公認アドバイザー(MARN9900985)。「フェニックス法律事務所」筆頭弁護士所長の他、移民ビザ専門コンサルティング会社「GOオーストラリア・ビザ・コンサルタント」、交通事故、労災を専門に扱う「Injury & Accident Lawyers」を経営する