ビザ
Q
私の配偶者は単身赴任で、オーストラリアで仕事をしています(ビジネスビザ保持)。私もビジネスビザ保持者の配偶者としてのビザ(Subsequent entrant visa)を申請して、近々一緒にオーストラリアで生活したいのですが、これから申請できますか?(30代女性=主婦)
A
ビジネスビザ保持者の配偶者としてビザを申請する場合、以下の条件が必要となります。
1. 結婚してからの申請
ご質問の方はご結婚されているということですので、この場合、通常は戸籍謄本などの婚姻証明で申請できますが、結婚してまだ間もないという場合は、共同名義の書類なども一緒に提出するほうがいいでしょう。
どうしても共同名義書類がない方は、今までのお付き合いの証明になるものを提出するといいでしょう。
2. スポンサー会社からの認可
ビジネスビザ保持者の配偶者だから、必ず会社がスポンサーになってビザを出してもらえる、ということではありません。スポンサーとなる会社は、ビジネスビザを所持している方全員に対して、いろいろなスポンサーとしての義務があります。
従って、1番重要なのはスポンサー会社が配偶者をビジネスビザに含めることを許可するかどうかの確認となります。許可してもらえる場合は、その確認の旨を書いたレターを発行してもらう必要があります。もしスポンサー会社が同意しない場合は、いくら配偶者であってもビジネスビザを申請することはできません。
3. 健康保険
現在、ビジネスビザ保持者は、必ず健康保険に加入する必要があります。ビザ保持者の方は既に何らかの保険に加入済かと思いますので、それに家族プランとして入る必要があります。
4. 警察証明
過去10年間のうち、合計12カ月以上滞在した国全てからの警察証明が必要になります。事前に申請しておきましょう。
5. 費用(2020年3月現在)
現在、ビジネスビザには2つのストリームがあります。費用は、ビジネスビザ保持者がどの職にてビザを取得しているかによって変わります。
■Short Term Stream1,265ドル
■Medium Term Stream2,645ドル
もしオーストラリア国内にて既に1度、別のビザを申請している方がこのビザを申請する場合(例えば、オーストラリア国内で申請した学生ビザにて滞在中、ビジネスビザの配偶者として申請する場合)、基本の申請費用プラス700ドルが追加されるので注意が必要です。
6. ビザ条件等
ビザの期間は、ビジネスビザ保持者に出ているビザ期間と同じになります。配偶者としてのビジネスビザでは、何のお仕事をしても構いません。お子様は就学年齢であれば学校に行く必要があります。
上記は一般的なご案内となり、各個人へのアドバイスとしては使われるものではありません。ご自身の状況に応じた詳しいアドバイスは、専門家にご相談されることをお勧めします。
*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せ頂いたご相談は、紙面に掲載させて頂く場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。
西尾 彩子(にしお あやこ)
Australian Visanet
UTS並びにシドニー大学卒業。教育、流通、航空業界での経験を経て、永住権取得後、移民エージェントとなる。豊富な社会経験を生かした確実・丁寧なコンサルタントに定評がある