コロナ禍で頑張る学生たち──この危機をどう乗り越えたのか
学生たちにインタビュー!
原 あぐり
現在通っている学校:Kenvale College(ケンベールカレッジ)
高校卒業後、2017年に渡豪しKenvaleでHospitality Managementを修学中。将来の夢であるキャビン・アテンダントを目指し、現在は夢への一歩でもあるシドニー空港のラウンジで働いている。趣味はテニスとダンス。最近はサイクリングで、今まで行ったことのない新しい場所、いろいろなビーチや奇麗な場所に行くことを楽しんでいる
今回、取材に協力頂いた原あぐりさんが海外留学に興味を持ったのは、高校2年生の夏休みの時にロンドンにホームステイに行ったことがきっかけだそうだ。映画の中のような奇麗な街並みを体験し、絶対将来は海外に住みたいと決意したという。
──オーストラリアに来たきっかけは何ですか?
「高校の英語担任がメルボルンの学校で働いていた経験があり、オーストラリアでの楽しい話や、ビーチや街並みの写真を見せてもらい、オーストラリアに行ってみたいという気持ちが大きくなっていきました。高校卒業が近くなり、本格的に留学先を考えるようになった時に1番重視したのは安全面です。オーストラリアは治安が良いことで有名で、イギリスの文化を色濃く継いでいる部分もあることから、満足できる留学ができると思い留学先をオーストラリアに決めました」
──学校では何の学科を勉強中ですか?
「現在はKenvale CollegeでHospitality Managementを勉強中です。この学科では、ホスピタリティについて幅広い知識を学ぶことができ、実践的なコースが多々あります。当校はオーストラリアで最初に設立された私立ホスピタリティ学校のため、数多くの企業とのつながりがあり有給インターン・シップ先の選択肢が多いことも魅力でした。学内に設置されているKenvale restaurantで、高級レストラン同様のサービスを学生たちで1からセッティングし、お客様に料理を提供するコースや、現地の人びととの触れ合い事業など数多くのイベントがあり、オーストラリアならではの英語を使った経験を積むことで、ホスピタリティの能力はもちろん英語力の自信が付きました。また、カンタス航空のラウンジ・アテンダントの面接を受け、シドニー空港で働けるようになりました。面接は全て英語だったので、受かった時は本当にうれしかったです。更に幸運なことに、VIPラウンジで働かせて頂いているので、元大統領や政治家の方、大手企業のCEOの方たちとお会いすることができ、とても貴重な経験ができました。憧れだった奇麗なシドニー空港で、オージーの同僚と共に仕事をすることで、授業だけでは学べない実践ならではの多くのことを学び、キャビン・アテンダントになりたいという思いが更に強まりました。卒業後は、小さい頃から憧れているキャビンアテンダントになれるよう勉学に励んでいます。学校で学んだ知識と、留学や職場で培った英語力、経験を生かし世界中の人びとと交流ができる職業としてぴったりだと感じています」
──コロナ禍で生活には影響がありましたか?
「新型コロナウイルスの影響で空港の機能がストップしてしまい、それに伴い空港での仕事は現在休業中になっています。
学校もオンライン授業になってしまい、日本へ一時帰国することも検討しました。しかし、オーストラリアに残り、今ある貴重な時間を有意義に過ごそうと決めました。
コロナ禍の影響は、私自身だけの問題ではなく、世界規模の問題です。
そのことを認識し、今の状況下で自分にできることをポジティブに考えようと思いました。『今自分にできることは何か?』と考えた結果、時間があるからこそできる下準備をして、いつか夢を叶える日のためにより勉学に打ち込むようになりました。また、人との接触が少なく楽しめるサイクリングも始めてみました。今まで行ったことのない場所に行って写真を撮ったり、景色を眺めてゆったりとした充実した時間を過ごせました。通常の生活では、勉強と仕事で確保するのが難しい自由時間ができたことで、貴重な経験をすることができたと思っています」
──オーストラリアの印象を教えてください。
「来豪してから、オーストラリアでは世界中の多くの人びとが生活をしていることを知り驚きました。さまざまな異文化の人たちとコミュニケーションをとることで、自分自身の考えや視野が広がったことが、成長につながったと思います。また、来豪したての時、英語があまりうまく話せなかった時期に優しく穏やかでフレンドリーに接してくれた現地の人びとが印象に残っています。来豪から約3年経ちますが、最初の印象がとても良かったのでこの国で安心して勉学にも打ち込むことができたのだと思います。
勉強だけではなく、オーストラリアの自然も楽しんでいます。シドニーには奇麗なビーチがたくさんあるので、毎週ビーチに行ってリラックスできることが最近の楽しみです」