シドニーで毎年1月に開催される夏の祭典「シドニー・フェスティバル」。クリエイティビティー溢れるインスタレーションやビジュアル・アート、ミュージック、サーカス、キャバレーなど、大人から子どもまで楽しめるパフォーマンスなどがシドニー中を沸かせる。さまざまなジャンルのプログラムが用意されている中、厳選の15個をご紹介しよう。
【開催概要】
■日程:1月9日(水)~27日(日)■会場:シドニー市内及びパラマタ各所 ■Tel: 1300-856-876 ■Email: mail@sydneyfestival.org.au ■Web: www.sydneyfestival.org.au
【パンフレット】
市内各所で配布。公式ウェブサイトで、パンフレットや今年のイベント・カレンダーを請求、ダウンロードすることも可能。
【チケット】
オンラインでのチケット購入は公式ウェブサイトから。電話(Tel: 1300-856- 876/月~金9AM~5PM)で購入・問い合わせ、またはTicketmasterや上演会場の窓口でも購入可。価格はプログラムにより異なる。
◎マルチパックス:3~4個のプログラムを予約すると10%オフ、5個以上のプログラムを予約すると20%オフになる、多くのイベントに参加したい人にはお薦めのチケット。販売数に限りがあるため、早めに押さえておきたい。
VISUAL ARTS & INSTALLATIONS
シャオ・ルー:インポッシブル・ダイアローグXiao Lu: Impossible Dialogue
シャオ・ルーは中国のアーティスト。1989年に中国で行われた現代美術の展覧会で発表した「Dialogue」は、国際的に高く評価され、中国国内の現代美術史に大きな変革を与えたとも言われている。ロンドン、ニューヨークの美術館にも展示された彼女の作品を堪能しよう。
▼会場:4A Centre for Contemporary Asian Art(181-187 Hay St., Haymarket)▼日程:1月19日(土)~3月24日(日)、月曜休館 ▼時間:11AM~ ▼料金:無料 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/xiao-lu-impossible-dialogue
アーティクル 14.1Article 14.1
フォン・ゴーは1981年にボートを使って両親と共にベトナムからオーストラリアへ移民したアーティスト。期間中、彼は折り紙で船を作り続け、参加者は一緒に船を作ることができる。1月23日午後6時からは、ボート・バーニング・セレモニーと称し、移民する際、海で亡くなった人たちを思い、折り続けた船を燃やす式典を行う。
▼会場:Museum of Contemporary Art Australia(140 George St., The Rocks)▼日程:1月14日(月)~23日(水)▼時間:毎日10AM~ ▼料金:無料 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/article-141
ブラック・ボックスBlak Box
シアター・カンパニーのアーバン・シアター・プロジェクトが作り出す「Blak Box」では、アボリジニー・コミュニティーから年配者や次世代のリーダーたちを招き、オーディエンスたちと共に彼らの物語や音楽に耳を傾ける。今を生きるアボリジニーたちの姿をより深く理解してみよう。
▼会場:Blacktown Showground Precinct(Cnr. Balmoral St. & Richmond Rd., Blacktown)▼日程:1月9日(水)~2月2日(土)、月休 ▼時間:6PM~/7:15PM~/8:30PM~ ▼料金:$35 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/blak-box
CIRCUS
サーカス・カムズ・トゥ・タウンCircus Comes to Town
サーカスが街にやって来る! ヨガなどを組み合わせたインディアン・サーカス団のショーや空飛ぶ自転車が登場したり、大迫力のサーカスが無料で見られる。パラマタにあるプリンス・アルフレッド・スクエアに駆け付けよう。
▼会場:Prince Alfred Square(353D Church St., Parramatta)▼日程:1月11日(金)~13日(日)▼料金:無料 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/circus-comes-to-town
エイリアライズ・ワークショップスAerialize Workshops
観賞するだけのサーカスも楽しいけれど、実際に自分でも挑戦してみては。アクロバットやジャグリングなど、さまざまなサーカス・スキルを学べるワークショップが登場。2歳からできるコースもあるため、大人も子どもも家族みんなで参加してみてはどうだろう。
▼会場:Riverside Theatres(Cnr. Market & Church Sts, Parramatta)▼日程:1月11日(金)~20日(日)▼時間:日にちによって異なる ▼料金:$10 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/aerialize-workshops
DANCE
ダストDust
QLD州北部に居を構える、コンテンポラリー・ダンス・カンパニーである「Dancenorth」が手掛ける新作ステージ。数々の受賞歴を持つ同社が抱える魅力的なコンテンポラリー・ダンサーの踊りに加え、ライブ・バイオリン演奏、建築的デザインの舞台セットも必見だ。
▼会場:Carriageworks(245 Wilson St., Eveleigh)▼日程:1月9日(水)~13日(日)▼時間:日にちによって異なる ▼料金:$49~59、30歳以下$39 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/dust ※12歳以上推奨
サイレント・ディスコSilent Disco
図書館で踊ろう! DJが最新の曲を回してくれるので、参加者はヘッドフォンをしてノリノリでダンスができるだろう。1月11日と25日は特設バーも設置される。NSW州立図書館の新装ギャラリーで踊るという貴重な体験はいかが。
▼会場:State Library of New South Wales(Macquarie St., Sydney)▼日時:1月11日(金)7PM~、18日(金)6PM~、25日(金)7PM~ ▼料金:一般$15~20、ファミリー(4人分)$45 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/silent-disco ※11日・25日は18歳以上限定、18日は全年齢入場可能
MUSIC
レ・フィーユ・ドゥ・イリギャダLes Filles De Illighadad
ニジェールを代表する女性トリオ・バンド「Les Filles De Illighadad」。ベルベル人系の遊牧民であるトゥアレグ族出身の3人は、トゥアレグ・ギターなどを使用する伝統的な農村音楽にウェスタン・ロックを組み合わせた新しい音の世界を開拓し続ける。サハラ砂漠で力強く生きる人たちに思いを寄せてみては。
▼会場:Archibald Fountain(Hyde Park North, 110 Elizabeth St., Sydney)▼日時:1月19日(土)7:15PM~ ▼料金:$39 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/les-filles-de-illighadad
サプレッション・ダムSuppression Dam
シドニーのアンサンブル・グループ「Ensemble Offspring」、ニューヨーク・シカゴの「International Contemporary Ensemble」、ベルリンの「Ensemble Adapter」という世界的なアンサンブル集団がセッションを行う。3つの迫力あるグループの演奏を間近で感じたい。
▼会場:Casula Powerhouse Arts Centre(1 Powerhouse Rd., Casula)▼日時:1月12日(土)・13日(日)、土5PM~、日2PM~ ▼料金:一般$45 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/suppression-dam
OPERA & CLASSICAL
シドニー・シンフォニー・アンダー・ザ・スターズSydney Symphony under the Stars
オーケストラを夏の野外で楽しもう。パラマタ・パークにある「The Crescent」で行われ、シドニー交響楽団がロッシーニやシュトラウス、チャイコフスキーらの名曲を演奏する。無料でオーケストラの音色を味わうまたとない機会。
▼会場:The Crescent(Parramatta Park, Byrnes Ave., Parramatta)▼日時:1月19日(土)8PM~ ▼料金:無料 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/sydney-symphony-under-the-stars
ヴォツェックWozzeck
ドイツの劇作家、ゲオルク・ビューヒナーの未完作『ヴォイツェック』を作曲家・アルバン・ベルクが仕上げた3幕である同作は、戦争で病んでしまった元兵士が愛人を殺してしまうストーリー。人間の本質が垣間見える同作を、迫力の音楽と著名ビジュアル・アーティストのウィリアム・ケントリッジによる舞台セットと共に鑑賞しよう。
▼会場:Sydney Opera House(Bennelong Point, Sydney)▼日程:1月25日(金)~2月15日(金)▼時間・料金:日にちによって異なる ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/wozzeck
CABARET
ガトー・ショコラLe Gateau Chocolat
ナイジェリア生まれロンドン育ちのバリトン・ボイスが、ホイットニー・ヒューストンやデビット・ボウイ、パバロッティ、マドンナの姿を美しく彩る。「Le Gateau Chocolat」がお贈りするキャバレーの世界に浸かってみてはいかがだろう。
▼会場:Archibald Fountain(Hyde Park North, 110 Elizabeth St., Sydney)▼日時:1月23日(水)~27日(日)▼時間:日にちによって異なる ▼料金:$60~70、30歳以下$39 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/le-gateau-chocolat-icons
THEATRE
ホームHome
数々の受賞歴を持つシアター・アーティストであり、芸術監督のジェフ・ソベルが造り上げた2階建ての家で起こる日常生活に巻き込まれてみては。ステージ上で繰り広げられる不思議な空間に魅了され、一緒に盛り上がれること間違いなし。
▼会場:Roslyn Packer Theatre(22 Hickson Rd., Walsh Bay)▼日時:1月9日(水)~18日(金)▼時間・料金:日にちによって異なる ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/home
FAMILY
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンFly Me To The Moon at World Square
2019年は人間が月面着陸した1969年から50周年を迎える年。シアター・カンパニー「Erth Visual & Physical Inc.」が制作したアート・インスタレーションである「フライング・バイク」の彫刻がシドニー市内中心部ワールド・スクエアに展示される。
▼会場:World Square Shopping Centre(644 George St., Sydney)▼日程:1月9日(水)~27日(日)▼時間:毎日10AM~8PM ▼料金:無料 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/fly-me-to-the-moon
ムーン・ドロップスMoon Drops at Darling Harbour
重力のある地球上で無重力を体験できる!? 国際的なデザイナーが集まる「Jasmex」が、水で1000%に膨らませたムーン・ドロップを製作、ダーリング・ハーバーに設置される。ムーン・ドロップの上を歩いて、ミニ宇宙旅行を味わってみては。
▼会場:Darling Harbour ▼日程:1月9日(水)~28日(月)▼料金:無料 ★Web: www.sydneyfestival.org.au/events/moon-drops-darling-harbour