ロイヤル･クイーンズランド･ショー「Ekka」に行こう！

8月9日から18日まで、10日間にわたりブリスベン･ショーグラウンドで開催されるエッカは、開催地であるブリスベンのみならず、QLD州全土から毎年約40万人もの来場者が訪れる大規模な歴史ある農業祭だ。同フェスティバルの正式名称は「ロイヤル･クイーンズランド･ショー（Royal Queensland Show）」だが、「エキシビション（Exhibition）」を指すクイーンズランド特有の言語で「エッカ（Ekka）」と短縮して呼ばれるようになり、昔から地元の人びとを中心に親しまれている。

伝統行事や動物と触れ合おう

農業収穫祭が起源の同フェスティバルでは、農産物や家畜の品評会を始め、おのやのこぎりを使って丸太を切るスピードが競われるウッド･チョップ･コンペティションなど、オーストラリアの歴史が感じられる伝統行事を間近で見ることができる。出品物や競技参加者のエントリーは2万1,000以上にも及び、馬や牛、羊、やぎ、豚などの家畜に加え、身近な動物である犬や猫によるショーが多数行われるのも見どころの1つだ。また、羊の毛刈りや牛の乳しぼりなども体験することができる。普段は目にすることが少ない動物たちと触れ合うことができるのも魅力だ。

新鮮な絶品グルメが楽しめる

会場内には、手頃な価格のスナックから本格ファイン･ダイニングまで、食通をもうならせるグルメがそろい、品質や味はもちろんインスタ映えする食品などを手に入れることもできる。大手スーパーマーケット･ウールワースのパビリオンには60以上のストールが並び、出来立ての食品やドリンクを味わうことができ、生鮮食品が購入できるフレッシュ･マーケットも設置される。料理教室も行われるので参加してみるのもお勧めだ。また、オーストラリアン･ビーフを提供するロイヤル･クイーンズランド･ステーキハウスの絶品グリル料理に舌鼓を打ち、くつろいで食事を楽しむのも良いだろう。受賞歴のあるワインや、パンケーキやアイスクリームを始めとするスイーツも見逃せない。グルテン･フリー食品やベジタリアン･ビーガンの人も楽しめるメニューも豊富にそろうため、食を満喫することを目的に足を運ぶ人もいるほどだ。

充実のエンターテインメント

フェスティバル期間中は、グルメ･プラザ内にあるメイン･ステージを中心にカントリー･ミュージックからジャズ、ロックまで幅広いジャンルの音楽パフォーマンスが行われ、ライブ･ミュージックを堪能することができる。また、クイーンズランド出身の16人のファッション･デザイナーによる天然繊維を使用したレディース、メンズ･ウェアの新作が披露されるナチュラル･ファイバー･ファッション･パレードも必見だ。会場では、ガーデニングやキルトなどのクラフト展示も常設される。これらのイベントは、エッカの入場券を購入すれば無料で鑑賞することができ、開催時間も1日に数回行われるものが多いので、ウェブサイトなどでスケジュールを確認して回るのがお勧めだ。

人気のアトラクションを満喫しよう

子どもから大人まで楽しめる本格的な移動式遊園地のアトラクションにも注目して欲しい。観覧車や空中ブランコを始め、お化け屋敷や高速回転するスリル満点の乗り物などが数多く設置され、毎年人気を集めている。アトラクションでは入場料とは別料金で、「ライド･カード」が必要になる。同カードは当日会場入口でも購入可能だが混雑が予想されるため、割引価格で販売されるウェブサイトで事前に購入しておいた方がスムーズだ。

エッカの目玉、ショーバッグと花火

日本でいう福袋のようなバッグを指すショーバッグは、同フェスティバルの人気商品の1つ。中身を確認して購入できるため、ショーバックを目当てに来場する人も多く、人気の物はすぐに売り切れてしまうことがあるので事前にチェックして早めに購入しよう。キャラクター･グッズやお菓子の詰め合わせなど子ども向けの物から、コスメや雑貨などがセレクトされた大人向けの物まで多彩な商品がそろう。気になるショーバッグをお土産として買って帰れることもフェスティバルの醍醐味だろう。

そして、期間中は毎日夕方6時ごろから子ども向けに、夜7時半ごろにはメインの花火が打ち上げられ夜空を彩る。思い切り楽しんだ1日の締めくくりにぴったりだ。1日中いても時間が足りないほど、イベントが盛りだくさんの同フェスティバルで最高の思い出を作ろう。