検索
Close this search box.

NSW州立美術館の本館が更に魅力的に!

SHARE

NSW州立美術館 ボランティアガイド便り

執筆者=松田延子/日本語ガイド

Installation view of the Grand Courts at the Art Gallery of New South Wales, December 2021, photo © Art Gallery of New South Wales, Jenni Carter

 

 昨年12月3日に開館したNSW州立美術館の新館はご覧になりましたか? 今回は新館に加え、更に充実して魅力的になった本館のご案内です。

 最初にご紹介したいのは、本館の正面入り口を入ってすぐ右手にある「グランド・コート」です。今回行われた化粧直しでは、19世紀の作品を中心にテーマごとに展示、更に現代アート、とりわけアボリジナル・アートも含めて並置することにより、新しい観点・視点から作品がお楽しみ頂けます。

 例えば、日本の現代芸術家・森村泰昌の作品「Mother(Judith II)」をヨーロッパの巨匠たち、ブーシェ、ブロンズィーノの手による肖像画と見比べたり、オーストラリアの風景画を環境汚染や自然破壊の観点から見るといった、美術館のキュレーターが投げ掛けてくる、それこそ謎解きのような醍醐味もあります。

 また、エントランス・ホールを挟んで向かい側にある「20世紀美術ギャラリー」では、国内外の作品を一堂に、アート・ムーブメントの流れの中で見出すことができます。本館地下3階には、新装し充実した図書館(子ども図書館も併設)もあります。今年で40周年を迎える「ARTEXPRESS 2023」は5月7日まで開催中。こちらもお見逃しなく。

【日本語ツアーのお知らせ】
・新館ツアー(2月)、集合:新館Welcome Plaza、日時:日1PM、金11AM、無料、予約不要
・新館ツアー(3・4月)、集合:新館Welcome Plaza、日時:日1PM、無料、予約不要 
・本館ハイライト・ツアー(3・4月)、集合:本館Information Desk、日時:金11AM、無料、予約不要

Art Gallery of NSW

Art Gallery of NSW

ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館。常設展入場無料。本連載は美術館の日本語ボランティア・ガイドが担当。「件名:Japanese Tour」でEメールでの日本語での問い合わせ可。
Web: www.artgallery.nsw.gov.au
Email: volunteerg@ag.nsw.gov.au



SHARE
アート/ファッションの最新記事
関連記事一覧
Google Adsense