年齢に合ったバレエのレッスン②/QLDバレエ団 合々香と弘平のグランパドドゥ 第23回

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バレエを始めるならいつがいい?(後編)


『眠れる森の美女』から結婚式で華麗に羽ばたく青い鳥(©︎David Kelly)

 皆さん、こんにちは。3月に続き、バレエを始める時期についてお届けします。前回、女性は中学生くらいからポワント・シューズを履き、レッスンするところまでお話しました。

 そこからは、ポワント・シューズをいかに使いこなし、テクニックを磨き、表現力を高めていくという、終わりのないバレエ道が続きます。

 男性は、特別なシューズは履きませんが、普段のレッスンにはないパートナリングの練習が必要になってきます。パートナリングとは、パートナーとなるダンサーをリフトしたり、抱き留めたり、キャリーすること。また、跳躍やプロムナード、ピルエットのサポートや補助をすることも意味します。

 パートナリングでは、体の成長の速度に適したトレーニングをすることが重要です。小学生のころから、女性を持ち上げるような練習をしていると、体の成長の妨げ、もしくはケガの原因になるからです。

 パートナリングは、女性を持ち上げるだけでなく、ポワント・シューズを履いている相手の体重を体の軸に乗せるテクニックがあります。その逆で、オフ・バランスの所で女性をキープしたりというさまざまなテクニックが必要になってきます。

 と、ここで、皆さんに質問です。日々のレッスンではあまり練習しないのに、プロにとってとても重要なスキルがありますが、それは、何でしょうか。その答えは「演技」。

 皆さん、ご存じの通り、多くのバレエの作品はストーリーがあって役の大小関わりなく舞台上の全員が役を全うすることで、幻想的な空間を作り出すことができます。小さな村の村人や、城に住んでいる王様、道化、妖精など、その数を挙げ始めるときりがありません。

 学校によっては、そういったキャラクターの演技クラスがありますが、決して多くはないと思います。

 小さいころから、バレエを習い鍛錬を積むのはたいへん良いことですが、10歳くらいからバレエを始め、今では海外のバレエ団でプリンシパルとして活躍しているバレリーナもいます。何でも好きなことに情熱を持ち、真摯に取り組み、おごらずに努力をすれば、その夢はきっと叶うと僕は信じています。

 

このコラムの著者

岩本弘平/QLDバレエ団シニア・ソリスト

兵庫県伊丹市出身。11歳からバレエを始め、18歳でメルボルンのオーストラリアン・バレエ・スクールに入学。その後、ロイヤルNZバレエ団を経て、2018年にQLDバレエ団に移籍。趣味はウクレレ、スポーツ観戦、睡眠、日本のお笑い。祖母の手作り水餃子の味を懐かしみながら、大好きなウィスキーのグラスを傾ける。

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