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高千穂の夜神楽/書家れんのつきいち年中行事 第180回

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 ご機嫌いかがですか、れんです。

 九州山地の中にあり、宮崎県の北西部で熊本県と大分県に接する高千穂町は天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が降臨した(天孫降臨)地であり、弟の須佐之男命(すさのおのみこと)の乱暴狼藉に怒り、あきれ果てた天照大神が隠れてしまった天岩戸(あまのいわと)の所在地でもあります。

 太陽神である大神が岩戸に閉じこもったため、天地が真っ暗になってしまいます。困った神々が祝詞(のりと)や面白い舞などで招き出し、最後は大神が外に出て来て、神々のいる高天原(たかまがはら)も地上界の葦原中国(あしはらのなかつくに)も明るくなった、という神道神話が有名です。

 高千穂で神楽が成立したのは源平時代の12世紀の後半、岩戸隠れの神話の中で天鈿女命(あめのうずめ)が披露した舞に起源があるとされています。

 高千穂の夜神楽は毎年11月から翌年2月にかけて町内のおよそ20の集落で各々が氏神様を神楽宿に迎えて夜通し奉納されます(例祭日は集落ごとに異なる)。

 1番彦舞で始まり、太殿(たいどの)、神降(かみおろし)、鎮守、杉登(すぎのぼり)と続き、33番雲下し(くもおろし)で神霊が降臨します。秋の収穫に感謝し、翌年の五穀豊穣を祈願して、これらを一晩かけて奉納するのです。

 その中で天岩戸神社の「天岩戸夜神楽33番大公開祭り」は11月3日に、高千穂神社の「神話の高千穂夜神楽祭り」は11月22、23日に一般向けに公開されます。

れん(書家/アーティスト)

アーティストとして永住権取得。作品“ふるさと”が国有財産として在豪日本国大使館蔵。豪・日・ドバイ・NZで作品展、大書ライブ、workshop多数。ハリウッド映画『The Wolverine』製作に参加。シドニー総領事表彰。元号“令和” (総領事館蔵)、日立豪 “協創”揮毫。豪五輪委員会で応援大書。書道教室。LINEスタンプ販売中。
Web: renclub.net / Email: renclub@gmail.com / 動画: youtube.com/user/renclub





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