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オーストラリア紀伊國屋書店のスタッフがトレンドをピックアップ!「オーストラリアに関する本」/オーストラリア紀伊國屋 トレンド・チェック

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 本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードと共に読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。


 明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。2024年も引き続き宜しくお願い致します。夏真っ盛りのオーストラリアですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか? 今回紹介したい本はオーストラリアゆかりの著者が執筆した3冊。それぞれの視点で書かれたオーストラリアのリアルを共感したり、カルチャーの違いを実感したり、読み進めていくとさまざまな感情があふれ出てくるような本ばかりです。

協力:オーストラリア紀伊國屋書店
(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)





今、売れている本は?

ベストセラー・ランキング(2023年11月5~11日)

■文庫ベストセラー

1サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田裕之河出書房新社
2正欲朝井リョウ新潮社
3じい散歩藤野千夜双葉社
4サピエンス全史(下)文明の構造と人類の幸福ユヴァル・ノア・ハラリ/柴田裕之河出書房新社
5コ-チ堂場瞬一東京創元社

新書ベストセラー

1家康の誤算「神君の仕組み」の創造と崩壊磯田道史PHP研究所
2日本の歪み養老孟司/茂木健一郎講談社
3訂正する力東浩紀朝日新聞出版
4医者という病和田秀樹扶桑社
5言語哲学がはじまる野矢茂樹岩波書店

ランキングからPick up!

訂正する力

東浩紀/朝日新聞出版

 保守とリベラルの対話、成熟した国のあり方や老いの肯定、更にはビジネスにおける組織論が記された1冊。日本の思想や歴史理解にも役立つ、隠れた力を解き明かす。それは過去との一貫性を主張しながら、実際には過去の解釈を変え、現実に合わせて変化する力。人が固有の「生」を肯定的に生きるために必要な力でもある──。

KINOKUNIYA便り

 今回から「KINOKUNIYA便り」を担当をさせて頂きます。皆様は年末年始、ゆっくりと過ごされたでしょうか。書店は繁忙期のため、新任の私は毎日が精いっぱいでした。心機一転、2024年は辰のように力強く頑張りたいと思います。ホリデーを利用して日本に帰国された人も、そうでない人も、日々の生活と日本に思いを巡らせて、今後の計画を立ててみてはいかがでしょうか。

今週のトレンド・キーワード「オーストラリア

「憧れ」を「想い出」に変える旅エッセイ

シドニ-発、“ハッピ-リタイア”女ひとり旅

永田朝子/文芸社(A$55.30<会員価格:A$49.77>)

 海外を身近に思える会社(商社)に就職し、社内結婚で夫の海外赴任に伴い家族で「マニラ暮らし」を経験した著者は、その後、公私合わせて世界約60カ国を旅行し、それが高じて「海外暮らし」。そして55歳からの「女ひとりシドニー暮らし」の夢を実現した──。海外リタイア生活の中で世界各地へ。著者の旅エッセイ第3弾。

駐豪大使の外交最前線体験記

南半球便り

山上信吾/文藝春秋企画出版部(A$44.40<会員価格:A$39.96>)

 コロナ禍の2020年12月に着任、23年4月までの2年4カ月、数々の難局を乗り越えて日本とオーストラリア両国関係の発展に尽力した外交官の情熱と奮闘の記録。在オーストラリア日本国大使館公式ホームページ上で和英両文によって102回発表された「南半球便り」を厳選して刊行。巻末に英文原稿2編も併録。

2032年の世界の中心豪州に学べ

躍進する未来国家豪州、停滞する勤勉国家日本

飯島浩樹/いろは出版(A$36.80<会員価格:A$33.12>)

 豪州から学ぶ、未来を生き抜くためのロール・モデル。28年以上経済成長を続け、医療大国でもある豪州。実はこのベンチャー企業的な国家には日本人が学ぶべき要素が多くある。TBSシドニー特派員で在豪歴約30年の著者が、ブリスベン五輪開催の2032年の未来予測と共に、日本人が知らない豪州を解説する。

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