オーストラリア政府、ファイザー・ワクチン契約量増加

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モリソン首相、ワクチン接種計画概要を発表

 2月4日、スコット・モリソン連邦首相は、ファイザー・ワクチンを合計2,000万用量分確保したと発表した。

 オーストラリア政府は、2021年10月までにはオーストラリアのすべての人口に接種する計画を編成しており、今回新たにファイザー・ワクチンを1,000万用量分を追加注文している。その結果、オーストラリアのワクチン総量は1億5,000万用量に相当する。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 大まかな発表内容として、ワクチンは、国民、永住権所持者の他すべてのビザ所持者、難民、難民認定希望者、暫定保護ビザ所持者、ブリッジ・ビザ所持者なども対象となる。従ってバックパッカーや旅行者も含まれる他、ビザを取り消されながらまだオーストラリア国内に滞在している者も対象になる。

 モリソン首相は、「オーストラリアの確保した1億5,000用量はオーストラリア国民だけではない。太平洋地域島嶼国の国民もワクチン接種の対象になる」と発表している。

 ブレンダン・マーフィ連邦主席医務官は、「大多数の人はアストラゼネカ・ワクチン接種を受けることになるが、ファイザー・ワクチンはコロナウイルス前線従事者や高齢者介護施設などに働く高リスク労働者グループが対象になる」と語っている。

 ファイザー・ワクチンはすでに医薬品管理局(TGA)の認可を得ており、2月下旬から接種を始めることになる。一方、アストラゼネカ・ワクチンはまだTGAの認可を得ていないが、すでに国内で製造が進んでおり、認可がおり次第、まず海外産のアストラゼネカ・ワクチンが3月第一週から接種に入れるとみられている。また、国内産アストラゼネカ・ワクチンは3月下旬から本格化する。

 ファイザー・ワクチンは零下70度という超低温で保管しなければならず、国内各所に設けられた特別なファイザー・ハブによって配分される。これは国境警備部職員や隔離担当職員の他ICU職員や緊急救助局職員ら前線従事者に配布される。

 高齢者介護施設住人や職員も最優先で接種を受けられる。
■ソース
Australia’s COVID-19 vaccine rollout has been boosted with more Pfizer jabs. We’ve got five quick takeaways from today’s press conference

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