国内産アストラゼネカ・ワクチン配布は3月22日から

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EUがヨーロッパ産の同ワクチンの輸出を禁止

 ヨーロッパ産のオクスフォード/アストラゼネカ・ワクチン第二陣約25万用量のオーストラリアへの輸出をイタリアが阻止した。

 しかし、3月5日に開かれた全国閣僚会議の後で、連邦保健省のブレンダン・マーフィ事務次官が、「メルボルンのCSL社が予定通りに生産を進めており、最初のバッチは3月第4週中に出荷できる見こみ」と発言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 マーフィ事務次官は、「CSL社は1週間に100万用量を上回る生産が可能で国内人口をできるだけ早く接種できる体制ができつつある」と語っている。

 同ワクチンは2月中に医薬品管理局の認可を受け、既に製品化されている30万用量の一部は既に輸入されていたが、第二陣の出荷をイタリアとEUが阻止している。

 しかし、連邦保健局もスコット・モリソン連邦首相も、「アストラゼネカ・ワクチンの遅れで国内の接種作業が影響を受けることはない。この程度の事故は必ず起きると予想しており、だからこそ、ワクチン国内生産を決めた。同じことを決めた国はほとんどない。出荷が阻止されているアストラゼネカ・ワクチンで接種作業が遅れるということはない」と発言した。

 CSL社のアンドルー・ナッシュ科学担当責任者は、「当社は、予定通りにワクチンを納入できるよう最善のペースで生産を進めている。瓶詰め作業ラインは2週間以上前にスイッチを入れており、現在は1日24時間週7日ペースで生産を進めている。コロナウイルス・ワクチン接種キャンペーンが終わるまでこの体制を続けるつもりだ」と語っている。

 スコット・モリソン連邦首相は、「イタリアのコロナウイルス蔓延状況はオーストラリアなどとは全く異なっており、1日に300人の患者が亡くなるような有様だ。イタリアだけでなく、ヨーロッパ各地で動揺が続いていることは容易に想像できる」と語っている。
■ソース
First locally made AstraZeneca COVID vaccine doses rolling out from March 22

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