ワクチン、気候温暖化、経済協力など話し合い
3月10日付ABC放送(電子版)は、スコット・モリソン豪首相が、アメリカのジョー・バイデン大統領、日本の菅義偉首相、インドのナレンドラ・モディ首相と歴史的なインターネット4者会談を開くことを伝えた。
モリソン首相は、「この会談は似た考えを持つ4か国が平和と安定を維持することを話し合うものだ」と語っている。
ABC放送は、ロイター電として、「4か国の首脳はインドのコロナウイルス・ワクチン生産能力を増強する計画を発表する予定になっている」と伝えている。
また、アメリカ大統領のホワイトハウスは、この4者会談は、経済協力と気候温暖化問題についても話し合うと発表している。
この4か国は、公式の安全保障連合ではないと強調しているが、中国政府はこの4か国の協力関係を疑いの目で見ている。
また、この4か国の非公式連合は半ばは拡大する中国の経済力、軍事力と均衡を保つために発生したものであり、その非公式連合が次第に足場を固めてきたといえる。
3月13日早朝(豪東部時間帯、AEDT)に開かれるこの会談は、主としてコロナウイルス・パンデミックに対して共同で取り組むことを話し合うものと見られている。
その一つとして、インドのコロナウイルス・ワクチン製造能力増強支援策として新規投資合意の計画を発表すると報道している。
その他、政府筋は、東南アジア諸国にワクチンを追加で提供することが議題にのぼるだろうと伝えている。
コロナウイルス・ワクチン開発競争は世界的戦略競争に発展しており、中国は、カンボジア、タイ、インドネシア、フィリピンなどの東南アジア諸国には中国製のシノファーム・ワクチンを提供するなど、地域でのワクチン外交を強化している。
■ソース
Scott Morrison to join ‘historic’ Quad talks with Joe Biden, Yoshihide Suga and Narendra Modi