労働党議員からは「国内での活動禁止を」の要求も
ABC放送は、アメリカで始まった極右集団「The Base」がオーストラリアでもメンバーをリクルートする活動を行っていることをつかみ、ドキュメンタリー番組「Background Briefing」で秘密録音を放送した。
この放送を受け、アン・アリー連邦労働党議員が、「連邦政府は、The Baseの国内活動を禁止するよう」要求している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
The Baseは、2018年6月に結成され、現在はアメリカ、カナダ、オーストラリア、南アフリカ、ヨーロッパで活動している白人優越主義団体。カナダは2021年2月にテロリスト団体と認定している。- Wikipedia
アン・アリー議員は、オーストラリア政府もカナダ政府にならって同団体のテロリスト団体認定を要求している。
ABC放送の「Background Briefing」では、同団体がオーストラリアで右翼に傾倒している若者をリクルートしており、2019年にWA州オコナー選挙区からポーリン・ハンソンのワン・ネーション党公認で連邦選挙に立候補したディーン・スミス氏も勧誘されている。
カナダでの極右テロ団体認定の他にもアメリカのメンバー3人が殺人謀議容疑で起訴される可能性がある。
アリー博士は、「どんな犠牲を払ってでも我が国の国家安全保障を確固としたものにしなければならない。番組のインタビューからもこの団体がどんなに深刻な問題かが理解できる。彼らはオーストラリア社会に潜り込み、オーストラリア国民を取り込もうとしている」と語っている。
オーストラリアでは、これまでテロ団体に認定されているのは宗教過激派がほとんど全体を占めていたが、3月になってようやく極右白人優越主義団体「Sonnenkrieg Division」が初めて極右過激派団体と認定された。
また、「国内安全保障機関には全面的な信頼を置いているが、行動を起こすのは政府の責任だ」と述べている。
■ソース
White supremacist group The Base should be banned in Australia, federal Labor MP Anne Aly says