「女子サーファーは男子より価値が低いの?」

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女子サーフ・チャンピオンが賞金の男女差を批判

 シドニー・ロングボード・コンペティションの女子チャンピオンが、「女子の賞金は男子の賞金の半額にもならない」として、賞金の性差別を訴えているが、主催団体側は、「何の違法性もない」と反論している。

 4月24日にシドニーのノーザン・ビーチーズ地区で開かれたカーリー・マルジャムで女子の部で優勝したルーシー・スモールさんが表彰式の挨拶でこの性差別に対して発言し、サーフィン界に波乱を巻き起こした。

 スモールさんの挨拶のビデオはコンペティションのソーシャル・メディアに一時アップロードされたがその後削除されている。

 スモールさんの抗議挨拶によると、「スモールさんの優勝賞金は$1,500だったが、男子優勝者には$4,000の賞金が贈られている。

 スモールさんは、「ここに来るまでの距離は同じだし、飛行機で来れば航空運賃は同じだし、宿泊費も同じなのに女子のサーフィンは男子の半分未満にしかならない。次回、女子選手はそのことを考えなければならないだろうな」と語っている。

  主催者側がスモールさんの挨拶のビデオを削除した後、スモールさんが独自に自分のソーシャル・メディア・プラットフォームにアップロードし、読者に、「みんなの考えを主催団体のカール・カール・ロングボーダーズ・クラブに伝えてほしい」と語っている。

 これに対して、クラブのフィル・ニコル事務局長が賞金額の男女差を擁護し、男子の賞金額が大きいのは「有名な選手」を呼んでくるためのマーケティング努力だ。これが違法なのか? そんなことはない。これはあくまでも倫理的問題だ。何も違法性はない、と自己弁護している。

 その後、ニコル事務局長は、「クラブ委員会が広い関係者の考えを受け入れ、将来のコンペティションにおいては、アンダー21歳、オーバー50歳を含めたすべてのカテゴリーで賞金を平等にすることを決めた」と発表している。
■ソース
‘So sick of this’: Female surf champion calls out inequality of prize money in Sydney event

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