「2回目のアストラゼネカ・ワクチン接種を確実に」

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血栓症副反応問題で連邦保健当局が呼びかけ

 血小板減少症を伴う血栓症(TTS)との因果関係がいわれているアストラゼネカ・ワクチンは、最初18歳以上が対象とされ、その後、50歳以上、さらに60歳以上に対象年齢が引き上げられてきたことで60歳以上の国民の間で予約を取り消す人が増えているとの証言も報道されている。

 6月21日の全国閣僚会議でも全国接種計画が様々な事故で遅れがちなことが議題にのぼっている。

 同日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 ポール・ケリー連邦副主席医務官は、「アストラゼネカ・ワクチンを1回受けてTTSの出なかった人は2回目はもっと安全だから、TTSを怖れず2回目も受けに来てもらいたい」と語っている。

 ケリー副主席医務官は、2回目にTTSが起きる確率は1回目よりはるかに低く、100万回に1.5回程度になる。アストラゼネカ・ワクチンのTTSリスクよりも、コロナウイルス感染予防という利益の方がはるかに大きい。それでも、ワクチンを打った後の副反応については油断せず注意しておいてもらいたい「と語っている。

 先週、免疫医療連邦諮問団体のAustralian Technical Advisory Group on Immunisation (ATAGI)は、アストラゼネカ・ワクチンを60歳以上に限定するよう勧告しており、これまで同ワクチン接種を予定していた50歳から59歳までの年齢層はファイザー・ワクチンを予約するよう呼びかけが出ている。
■ソース
AstraZeneca recipients told ‘don’t cancel your second vaccination’ after National Cabinet meets to discuss troubled vaccine rollout

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