ポスト・パンデミックにはNSW州で観光を
10月24日付ABC放送(電子版)は、11月からの海外渡航規制緩和に向け、NSW州政府が1,000万ドルの予算を投じて海外からの旅行客をNSW州に呼び込む観光キャンペーンを開始すると報道している。
11月1日より、海外からの旅行者は2回の完全接種済みの証明を提示できれば14日間のホテル隔離を免除される。
11月にはVIC州、12月にはQLD州でも旅行解禁が始まる。
この観光キャンペーンは、NSW州政府が発表していた5億ドルの観光業界賦活政策の一環となるもので、州経済にとって第2の規模の輸出サービス部門の観光産業がコロナウイルスやその対策のために2年間ほぼ完全停止に追い込まれていた。その州観光産業を甦らせることを目的とした「Feel New」キャンペーンは、NSW州にとっては過去10年間で最大の観光マーケティング事業であり、テレビ、印刷媒体、野立て看板、ソーシャル・メディアなどでのキャンペーン展開を予定している。
スチュアート・エアーズ州観光相は、「このキャンペーンは国内国外でこれから何年間か利用することになると思う。単に1回の呼びかけではなく、持続し、進化するキャンペーンになるものだ」と語っている。
さらに、「過去10年間の観光キャンペーンに欠けていたのは『ブランド・キャンペーン』だった。これはNSW州に来ないと見つけられないというものだ。旅行では自分が新しくなったように感じたいものだし、エネルギーを補充したいものだが、このキャンペーンはまさしくそれを狙っている」と語っている。
キャンペーンには、ハーバーブリッジやオペラハウスのような陳腐なテーマを減らし、もっとNSW州の大自然での体験に重点を置くことやアボリジニのガイドの案内で伝統的な野生の食べ物を実際に体験するというような内容を増やすとしている。
ドミニク・ペロテイNSW州首相は、「完全接種済みの海外からの旅行者は、NSW州に入る際にも14日間のホテル隔離を免除されることになっている。ただし、当面は、シドニーを経由して14日間の隔離免除で自由に旅行できるのはオーストラリア国民や在住者、その家族だけだが、ホテル隔離義務を解除するというのは国内だけでなく、世界中に伝えられるニュースになり、世界の人々がオーストラリアという言葉で思い浮かべるのはNSW州だし、とりわけシドニーだ」と語った。
■ソース
NSW launches new $10 million tourism campaign encouraging post-pandemic travel