12歳以上の接種率90%達成後更に規制緩和
11月4日付ABC放送(電子版)は、VIC州では2日連続でコロナウイルス陽性者が1,000人を下回っていたが、11月3日午後8時までの24時間に50,180人を検査し、1,247人を陽性と判定したことを伝えている。また、コロナウイルス感染症死者は9人となっている。
ABC放送は、「毎週木曜日に数値がピークになるのが通常」と伝えている。
国内は連邦から州、準州まで、社会、州境、国境を開放して経済活動を再活性化していく上でコロナウイルス感染をゼロにすることは不可能であり、今後もアウトブレークが発生する可能性はあるが、ワクチン接種率向上で重症化を防ぎ、陽性者数よりも入院者数に注目する対策に切り替えている。NSW州に続いてVIC州でも2回の完全接種を受けた人口比率目標を定めて段階的に規制緩和を進めており、VIC州ではロックダウン解除の後、今後は12歳以上の人口の完全接種率が90%に達した段階でさらに規制を緩和することになっている。
同州では今回のデルタ株アウトブレークの死者が335人、アクティブ患者は17,674人にのぼっている。
VIC州では現在コロナウイルス感染者660人が入院しており、そのうち114人がICUに収容され、そのうち78人が酸素吸入装置を着けている。
11月3日午後8時までに州運営のワクチン接種会場で16,209人が接種を受けたほか、民間のGPクリニックや薬局などでも接種が行われている。
■ソース
Victoria records 1,247 new local COVID-19 cases and nine deaths