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NT自治政府、準州公務員ボーナスなどの条件提示

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接種拒否職員400人解雇で職員給与予算に余裕

 北部準州(NT)自治政府は、コロナウイルス・ワクチン接種を拒否する職員400人を解雇した。そのため、職員給与予算に余裕ができたため、残った職員の賃上げを政府側の提示を受け入れることを条件に今後4年間に総額1万ドルのボーナスを追加すると発表した。

 11月22日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 NTでは人口の20%近くが公務員という高率を占めており、予算に乏しいNT自治政府は公務員賃金凍結を含めた緊縮財政で今後4年間に4億2,400万ドルの予算節約を考えており、これまで公務員に対しても賃上げ凍結の代償として年間$1,000のボーナスを提示していたが、NTの24,000人の公務員は、「4年後も現在と同じ賃金というのは受け入れられない」として拒絶していた。

 22日、マイケル・ガナー自治政府主席大臣が公務員全員に電子メールで新しい政府提示条件を伝えた。

 その電子メールによると、職員は最初の年に$4,000のボーナスを受け取り、その後3年間は毎年$2,000のボーナスを受け取ることになる。ガナー主席大臣の電子メールは、「この措置により、公務員賃金予算を拡大することなく、今後4年間で合計1万ドルの賃金増額に相当する」と述べている。

 ガナー主席大臣は、以前に「賃上げ凍結を受け入れるか大量人員削減を受け入れるかのどちらかだ」と最後通牒を渡していた。

 ガナー主席大臣は、「コロナウイルス・ワクチン接種義務化に対して、接種を拒否する400人を解雇した。その一部は新規雇用で埋めることになるが、その差は300人ほどになり、その賃金相当の予算を残った職員のボーナスに充てることができる」としている。

 政府広報担当官は、「このボーナス案を実施しても準州予算の4億2,400万ドル節減ができる」と発表しており、公務員労組のケイ・デンスリー氏は、「政府の新しい提案はいいニュースだが、組合員が受け入れるかどうかはまだ不明だ。この提案でも賃金が4年間凍結されることに変わりはない。それが気がかりだ」と語っている。

 また、「300人ほどの人員削減が起きることで残った職員の負担が大きくなることが懸念される」と語っている。

 ガナー主席大臣は、職員に対して、「クリスマスまでに受け入れを決めるよう」求めているが、デンスリー氏は、「詳細が明らかになるまで決めることはできない」と語っている。
■ソース
NT public servants offered new wages deal as 400 staff dismissed for refusing COVID-19 vaccine

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