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NSW州やVIC州で陽性判定のQLD州民の帰宅禁止

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クリスマス季節に家族と過ごす計画のQLD州民に打撃

 11月25日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、QLD州政府の発表として、NSW州やVIC州でコロナウイルス陽性と判定されたQLD州民は当分QLD州への帰宅が禁じられることになると伝えている。

 この発表で、クリスマスから年始にかけてのホリデー・シーズンにNSW州やVIC州で家族や友人と再会することを待ち望んでいるQLD州民の計画が怪しくなってきた。

 この新規則では、年末年始の休暇シーズンにQLD州で過ごしたいと考えている南部諸州民が過去にコロナウイルスに感染したことがあり、現在はまったく感染力を持っていなくても検査では陽性判定が出る場合にはQLD州に入ることが許されない。

 QLD州政府が発表した社会開放に向けての道程によると、QLD州は州民の完全接種率80%を目標としており、早ければ12月6日頃に達成される可能性もある。この目標達成の時点から、過去14日間にコロナウイルス・ホットスポットに入ったことのある者も、完全接種済みであり、同時にQLD州入州前72時間以内のコロナウイルス検査で陰性判定が出ている場合にはQLD州に入った後の14日間の隔離が免除されるようになる。

 また、12月の完全接種率80%達成後にはQLD州民も商用、休暇で他州に行き、帰ってきても14日間のホテルや自宅での隔離を免除されることになる。

 しかし、ブリスベン・タイムズは、「QLD州民がNSW州またはVIC州に滞在中にコロナウイルス陽性と判定された場合、まず最初に滞在中の州の規則に従い、NSW州なら医者にコロナウイルス感染完治と診断されるまで自宅隔離し、VIC州なら10日間の自宅隔離を済まさなければならない。その上で、QLD州入州は、コロナウイルスPCR検査で陰性と判定されるか、またはQLD州の完全接種率が90%の目標を達成し、完全接種者についてはどんな入州条件も課せられなくなるまで待つかしなければならない。90%の完全接種率は2022年1月上旬頃と予想されている。

 それでもQLD州からNSW州への日帰り旅行は不可能で、NSW州滞在中に検査を受け、NSW州内で陰性判定を待った後でなければQLD州に戻れない。

 しかも、メルボルン・インスチチュートの最新のワクチン忌避率データによると、QLD州民の6.1%はワクチン接種を望んでおらず、さらに、5%が接種を受けるかどうか分からないと答えており、合計11.1%が接種を忌避しているため、QLD州で90%の完全接種率が達成できるかどうかは非常に危ぶまれている。
■ソース
Queenslanders who test positive in NSW or Victoria can’t come home for weeks

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