女性1人濁流に流され死亡、男性1人は救出
12月9日からNSW州南東部で大雨のため、各所で局地的洪水が起きている。
12月10日付ABC放送(電子版)が伝えた。
10日も州南東部では100mmの雨量が予想されており、モルヤ川、デゥア川には洪水警報が出されていた。
SESは、浸水した道路を突っ切ろうとして運転不能になった車両の乗員や増水した川に取り残されたキャンパーなど少なくとも8件の洪水関係の遭難者救出にあたった。
12月10日午前2時20分頃、スノーイー・モナロ地域チュロス地区で男女の乗った乗用車が濁流に流されたという通報が緊急救援局(SES)に入り、SES局員が出動した。女性(37)は車から脱出したがそのまま濁流に流され、同日午前7時15分頃に遺体で発見された。また、男性は自力ではい上がり、負傷もなく、無事だった。
また、海岸部ベイトマンズ・ベイの南、モゴ地区では9日夜に200mmの雨が降り、局地的洪水が起きている。
州警察のコリン・マローン警視正は、「道路の一部が浸水している場合、問題なく突っ切れると思ってもごく浅い浸水で乗用車はタイヤのトラクションがなくなり、操縦不能に陥る。その一瞬の判断の誤りが死を招く元になる」と語っている。
モゴ地区の住民は、夜中に目を覚まし、ベッドから起きようとしたらくるぶしの深さまで水が上がってきていた。家の中まで水が上がってくるとは予想もしなかったと訴えている。
気象庁(BoM)のジョーダン・ノタラ主任予報官は、「10日も州南部海岸地域ではさらに雨量が100mm予想されている。過去24時間のレーダーでも雨雲が各所にちらばっており、今朝まで続いている」と語っている。
■ソース
Woman dies in floodwaters, towns under siege after heavy rainfall overnight in south-east NSW