ABC放送のブースター予約・接種詳細報道
12月12日付ABC放送(電子版)は、コロナウイルス・オミクロン株感染が拡大しつつある状況に対応するため、2回目接種からブースター接種までの期間をこれまでの6か月から5か月に短縮されたと報道している。
ワクチンはいずれもオミクロン株にも効果が見られ、同株が感染力は強くても、毒性は従来以上に強いという証拠もないが、2回接種後6か月では既に免疫効果低下が見られるため、この措置となった。
この措置と時期を同じくして、これまでのファイザーに加え、モデルナ・ワクチンも暫定承認を受けたため、ブースター接種にはこの2種が用いられる。
このブースター接種の対象として特に勧められているのは、コロナウイルスに感染した場合に重症化しやすい身体的条件の人とされており、次の通り: 50歳以上の高齢者、医学的な基礎疾患のある人、高齢者介護、障害者介護施設の入居者、オーストラリア先住民族アボリジニ、トーレス海峡諸島人などの他、職業上コロナウイルスに感染しやすい条件にある人、となっている。
ファイザー、モデルナ両ワクチン共に、妊娠女性を含めて、2回の接種を受けた人に承認を受けている。
連邦保健省のブレンダン・マーフィ事務次官は、「ファイザーとモデルナのワクチンの間にどんな違いも認められない。また、ブースター接種には前2回と異なるメーカーのワクチンでも差し支えないことが明らかになっており、前2回にアストラゼネカ・ワクチン接種を受けていた人でも、ブースターにファイザー、モデルナのワクチン接種を受けることができる。
また、アストラゼネカ・ワクチンも次のような条件の人に接種することができる: 前回、ファイザーまたはモデルナワクチンで激しい有害反応が現れた人、前2回にアストラゼネカ・ワクチンを受けた人、となっている。
一方、前2回と異なるワクチンを受けた方が幅広い免疫が得られるとする見解もある。
また、在庫がある限り、町の薬局やヘルス・クリニックでも接種受付を行っている。
次の条件の人は、ブースター接種を急ぐよう呼びかけられている:18歳以上の人、完全接種済みだが2回目の接種から5か月以上が経過している、などとなっている。
これまでのブースター接種のデータから、ブースター接種直後の副反応はおおむね前2回よりも軽いのが通常となっている。
■ソース
Booster shots are being fast-tracked after the emergence of SARS CoV-2 Omicron variant ? here’s what you need to know