オミクロン株患者151人確認、ICU患者ゼロ
12月25日付ABC放送(電子版)は、QLD州政府のイベット・ダース保健相の発表として、12月24日午後8時までの24時間に33,971人の検査が行われ、新たに765人がコロナウイルス陽性と判定されたこと、また、そのうち151人がオミクロン株感染と判定され、州内のアクティブ患者は2,147人になったことなどを伝えている。
また、コロナウイルス感染症で病院で治療を受けている患者は5人に限られ、いずれも軽症または中程度の症状で、ICUでの治療を受けていた患者1人がICUから一般病棟に移され、ICUで治療を受けるコロナウイルス患者はゼロになった。
ダース保健相は、州の完全接種率が90%になった段階で、QLD州に入州した者に入州後5日目のPCR検査を義務づける規則を廃止する考えを明らかにした。また、州保健局では迅速抗原検査キットの有効な利用法についても検討していると語っている。
QLD州では、16歳以上の人口の85.88%が2回の完全接種済みであり、1回のみの接種者を合わせると90.36%の接種率になる。
ダース保健相は、「このように感染者が急増する現実は、決して警戒を怠ってはならないことを示している」と語っている。
さらに、「州民はこれまで身の回りにコロナウイルスに感染したという人をまったく知らないために警戒を緩めがちだった。しかし、これから数週間か数か月の間に身の回りにコロナウイルスに感染したことがある者がいる、ということになり、本気で警戒しなければならない時が来る」と語り、また、「隔離に入っている人数は減っており、クリスマスに孤独に過ごすのが辛い体験だということはよく分かる。私達はその人達に対して感謝しなければならない。ウイルスを広めないために家族や友人達と過ごすこともできず、隔離で過ごしているのだから」と語っている。
また、ジョン・ジェラード主席医務官は、「今後、何千人もコロナウイルス感染者が出ることが予想されており、州民一人一人がコロナウイルス準備キットを揃えることが望まれる」と呼びかけている。
■ソース
Queensland records 765 new COVID-19 cases, no-one in intensive care