シドニーの臨床検査機関、ミス判定に陳謝
12月26日付ABC放送(電子版)は、シドニーの臨床検査機関が、コロナウイルス・スワッブ・サンプルの検査結果を間違えて通知していたことが判明、機関が陳謝する結果になった。
シドニー市のセント・ビンセント病院の臨床検査機関、SydPathが、コロナウイルスPCR検査で陽性と判定された400人に「陰性」の通知を送っていた。
この検査は12月22日・23日に行われたスワッブ・サンプル採取分で、SydPathはシドニー地域の複数の検査会場からのサンプルを扱っている。また、NSW州内では1日に13万件から16万件ほどの検査が行われている。また、SydPathのメディカル・ディレクターを務めるアンソニー・ドッズ教授は、毎日サンプルを大量に処理することでミスが起きたとしている。
ドッズ教授は、「SydPathでは26日朝になって間違いに気づいた。間違いに気づくと直ちに400人に謝罪と訂正の通知を送った」と語っている。
12月22日にシドニー地域東郊の検査会場で検査を受けた34歳の男性の場合、12月25日に「陰性」判定の通知を受け取っていた。しかし、通知を受け取った日から身体の不調を感じており、GPには「PCR検査を信頼するよう」言われたが、検査判定にもかかわらず体調不良がすべてコロナウイルスを示しているため、セント・ビンセント病院に出かけ、はっきりさせようと掛け合った。病院側は迅速抗原検査を行い、陽性と判明したことから男性をコロナウイルス専用病棟に隔離した。
12月26日になってSydPathから謝罪と訂正のメッセージを受け取った男性は、「検査を受けてから最初の通知までに85時間かかっていた。それからGPに行き、さらに病院に行ってどこが悪いのか診てもらった。しかも、SydPathからは2通の通知を受け取った。1通は検査ラボのミスとあったが、もう1通は事務手続きのミスとしていた。
■ソース
Sydney pathology service incorrectly tells 400 positive COVID-19 cases they are negative