通称ブルーボトルの猛毒を持った生物集合体
BluebottleまたはPortuguese Man O’ Warの英語名で知られるカツオノエボシが昨夏も大量に海岸に打ち上げられ、海水浴客がそれと知らずに踏み、刺される事故が多発していたが、このカツオノエボシは打ち上げられて死んでもまだかなり強い毒液を注入するトゲは生きている。そのカツオノエボシが今年も大量に海岸に打ち上げられている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
Australian Marine Stinger Advisory Serviceのリサ=アン・ガーシュウィン局長は、「カツオノエボシは太平洋の真ん中に艦隊を組んで生活しており、帆のような浮き袋と長い脚を特徴としている。最近は各地で大発生しており、QLD州南東部を始め、NSW、VIC、TAS各州の海岸にも大量に受け挙げられている」。
さらに、「カツオノエボシの浮き袋は個体によって右巻きと左巻きがあり、風向きにあった個体だけがその風に乗って流されていく。そうやってすべての個体が同じところに流されて絶滅してしまう結果を防いでいる」と語っている。
QLD州サーフ・ライフ・セービングによると、昨年12月28日からの1週間に13,243件の被害を治療している。また、12月1日からは18,000件の治療を行っている。
また、全豪蘇生術協議会が推奨するカツオノエボシに刺された時の治療法は、まず、海水で傷口をよく洗い流し、まだ毒液を注入していないトゲを流し去る。次に、刺された痛みの緩和には湯か氷を用いる。刺された直後に傷口を真水で洗うと、トゲの細胞が毒液を注入する反応を起こす。
QLD州サーフ・ライフ・セービング協会は、「傷口を生ぬるい湯で約20分ほど洗うこと。また、湯がなければアイス・パックを傷口に当てること」となっている。
■ソース
Bluebottle jellyfish surge ashore in onshore winds, stinging thousands of beachgoers