全豪オープン第3日目。
今日は昨日までの猛暑とは打って変わり、時折雨がぱらつく肌寒い天候であった。試合が行われるコートも半分となるため、ここからダブルス、ジュニアなどの試合が順次行われる。
昨夜、センター・コートで女子シングルス1回戦、第4シードの大坂なおみの試合が行われたのでその様子をリポートする。
錦織圭も最高で世界ランキング4位まで到達したが、初日にセンター・コートで主役としてトリを務めたことはない。昨年の全米オープン優勝のインパクトがいかに大きかったかが分る。これには更に、大坂の大らかな人柄や、英語が母国語であることなども影響していると思われる。
大坂は、試合序盤からリラックスした様子でプレーを続け、自分の失敗にも笑顔を絶やさず、相手の良いプレーには拍手を送った。
大坂なおみのテニスは基本的にパワー・テニスである。しかし100%の力を出すのではなく、60~70%に抑えることで、サーブとショットをうまくコントロールして深い場所に打ち込む。終わってみれば試合時間58分、6-4、6-2でポーランドのマグダ・リネッテを相手に完勝。明日17日(木)の2回戦に進出した。
本人とすれば、まだまだ不十分の出来であったようである。
(文・写真:イタさん=板屋雅博/日豪プレス・ジャーナリスト、フォトグラファー、駐日代表)