シドニー空港に引き返し、連邦警察に引き渡す
ゴールド・コースト発シンガポール行きのスクート機内で泥酔した乗客が暴れて他の乗客にケンカをふっかけていたため、乗客、乗務員らが乗客を取り押さえて縛り、航空機はシドニー空港に引き返すという事件が起きた。
スクートはシンガポール航空の低料金航空会社で、スクート・タイガーエア社がスクート・ブランドで営業している。
シドニー空港の連邦警察(AFP)は、「1月21日、フライト客室の平安を乱す乗客をシドニー国際空港で逮捕した」と発表している。
乗客の撮影したビデオでは、男性客2人が殴り合っていたが、一人が他方を羽交い締めした。その段階で他の乗客と客室乗務員が二人を引き離した。ケンカしていた一人が客室乗務員と何事か話していたが突然シャツを脱ぎ捨て他の乗客に襲いかかっている。そこで数人の男性乗客がその男に飛びかかり、通路の床に押しつけ、上半身裸の男が手を縛られ、床に寝かせられ、他の乗客が足で問題の男を押さえつけている。
目撃者談によると、「男は最初は問題がなかったが、離陸後かなり酔っ払っており、20分ほどすると攻撃的になっていた。
また、客室乗務員によると、二人を離れた席に移し、男にアルコールを売らないように指示を受けた。しかし、離陸後2時間ほどして、男が他の乗客を殴り始めたため、客室備品の拘束具で男を拘束したと語っている。
また、その段階でスクート機のパイロットがシドニー国際空港の管制塔に着陸許可を求めている。
一方、乗客の苦情に対して、スクート社は、「機内で騒ぎがあったことは残念なことだ」と声明を発表し、シンガポール行きの乗客のフライト振り替え手続きを行った。
AFPは、「拘束した乗客の起訴はまだ行っていない」と発表している。
■ソース
Scoot flight from Gold Coast to Singapore diverted to Sydney after mid-air brawl