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TPG、携帯電話ネットワーク拡張を断念と発表

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政府のファーウェイ5G技術採用禁止で見通し立たず

 大手通信事業者のTPGは、携帯電話ネットワークを拡大する計画だったが、実現困難で断念すると発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 TPGの計画が実現していれば国内で第4の規模の携帯電話ネットワークになり、携帯電話料金を押し下げる方向に働くのではないかと期待されていた。

 TPGは、ボーダフォンとの合併問題でも豪州競争消費者委員会(ACCC)が合併阻止の方向で動いたため、実現しなかった。

 TPGは、このネットワーク拡張にはすでに1億ドルを出資し、さらに3,000万ドルの支出が決まっていたとしている。豪証券取引所への通告でTPGは、現在より速いインターネット速度が可能になる次世代携帯電話ネットワークの5Gへの転換としてはファーウェイの技術がもっとも簡単だったが、2018年に連邦政府が5Gのファーウェイ技術採用を禁止したため、計画が困難になったとしている。

 さらに、「5G技術で携帯電話ネットワーク事業者としてトップ・グループに躍進するチャンスだったが当社の力の及ばない理由で断念しなければならないのは残念なことだ」と発表している。

 また、ファーウェイも、「豪政府が5G技術でファーウェイを除外したことで、国内競争が削がれ、利用者にとっては料金だかという結果になる。そればかりかオーストラリアが国際的な技術革新競争で後れを取ることになる」と声明している。

 一方、連邦政府広報担当官は、「5Gネットワーク展開の恩恵は承知しているが、オーストラリアの情報通信の保護も重要な問題だ」と発表している。

 通信専門家の中には、「TPGとボーダフォンがあくまでも合併する考えなら、今の段階でTPGが携帯電話ネットワークへの投資を止めるのが経済的な判断だろう」と分析する声もある。
■ソース
TPG stops rollout of what would’ve been Australia’s fourth mobile network

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