保守系メディアや保守政党の要求を拒絶
全国選挙管理委員会(AEC)は、政治・社会運動グループのGetUp!が公式に労働党とも緑の党とも関係のない独立した運動体と判断した。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
保守メディア、保守政治家らは、「GetUp!を労働党や緑の党傘下の団体として扱うよう要求してきたが、AECがこれを却下したことになる。
判断の中で、AECは、「GetUp!の活動は特定政党に結びついたものではなく、課題ごとの運動を中心としている。また、同団体が投票所で労働党または緑の党への投票を呼びかける活動そのものはGetUp!の運動のごく一部を占めるものでしかない」と述べている。
GetUp!のポール・オースティング全国部長は、「AECの判断は、保守連合内部の極右派閥が国民を政治家ら締め出そうとする動きを強く拒絶するものだ」と語っている。
AECは、「2016年の連邦総選挙において、GetUp!メンバーが投票所前で『投票案内』カードを配布し、労働党、緑の党へのプレファレンスを記入するよう呼びかけたことについては両政党の「関連団体」と宣告する基準条件を満たしている」ことは認めたが、「投票案内」カードの配布そのものはGetUp!の活動のごく一部であり、それをもって同団体が労働党や緑の党に全面的あるいは相当程度にコントロールされているということはできないとしている。
また、GetUp!はすべての選挙区で同じ政党への投票を呼びかけておらず、また登録政党への献金も行っていないことも決定の基礎事実としている。
また、GetUp!のキャンペーンは、支援対象になった政党の利益になるというよりも、支援対象にならなかった政党の損害になる性質のものだということも判断の基礎になっているとしている。
■ソース
Win for GetUp! as Electoral Commission rules it’s not formally linked to Labor or the Greens