オーストラリア防衛産業、ボーイング社と共同開発
2月27日、クリストファー・パイン国防相が、軍用大型ドローン(無人航空機)をオーストラリア防衛産業とアメリカのエアロスペース企業ボーイング社が共同開発する計画を発表した。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
この研究プログラムが軌道に乗ればこのドローンは豪空軍の軍用機と編隊を組んで飛び、敵軍の火器やミサイルを引き受けたり、味方の火力を増強することになる。
連邦政府とボーイング社の共同発表によると、このプログラムは数年間ブリスベンで進められてきており、今回ようやく公開することになった。
VIC州アバロンの空港で開かれているオーストラリア国際エアショーで発表されたこの計画について、パイン国防相は、「第二次世界大戦以来初の豪政府が支援する軍用航空機開発になるこの計画に4,000万ドルを投資する」と語った。
このドローンは、全長12mの武装無人航空機で、「Boeing Airpower Teaming System」、通称「ロイヤル・ウィングマン」と呼ばれ、ボーイング社は2020年までにコンセプト・モデルを製作、試験する予定になっている。
豪空軍に採用されると、誘導AI操縦のドローン4機ないし16機が、空軍機と編隊を組み、攻撃能力や範囲を広げることができるようになる。そればかりでなく、編隊が攻撃を受けた時には敵の銃火やミサイルを引き受け、有人軍用機を守ることもできる。
ボーイング社は、「有人機に代わってドローンが敵の砲火を引き受けることができるため、編隊はこれまでよりさらにリスクの高い空域にまで侵出することができる」と語っている。
パイン大臣は、「我が国でこの開発を進める理由の一つは、我が国には広大な空間が広がっており、試験飛行も試行錯誤も失敗も可能で、最終的に成功に導くことができる」と語っている。
■ソース
Pyne unveils secret plan to build military drone to take enemy fire