投票日まで後5日、最後の有権者利益誘導
23日の投票日まで後5日を残すばかりとなり、与党保守連合、野党労働党とも追い込みに入っており、英語でpork barrellingと呼ばれる利益誘導も追い込みに入っている。グラディス・ベレジクリアン保守連合州首相は、現在$63.20と定められている週料金上限額を$50に引き下げると公約した。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
週料金上限とは、オパール・カードである週の鉄道、バス、フェリー、ライト・レールの合計利用料金が$63.20に達すれば、それ以降同週内の乗車船料金は無料になるという制度。
与党保守連合は、「保守連合が再選されればこの週料金上限を$50に引き下げる」と公約している。
この上限制度がなければ、月曜日から金曜日までピーク・タイムにペンリスからタウン・ホール間で鉄道を使った場合、週乗車料金は$68近くになる。
ベレジクリアン州首相は、「55,000人の通勤客がこの上限額引き下げの恩恵を受けることになり、何千人もの通勤客は年間$686の節約にもなる」と語っている。
政府にとって公共交通機関の週収入は3,000万ドルほどになるが、ベレジクリアン保守連合は票の獲得のためには週何百万ドルかの減収を喜んで受け入れる考え。
今回の選挙では公共交通機関が選挙の争点になっており、労働党は学校生徒には通年で公共交通機関乗車船料金を無料にすると公約している。現在は学校が公共交通機関利用を認めた生徒の通学に限って無料パスを発給している。また、緑の党はすべての公共交通機関の乗車船料金を一律$1にすることを提案している。
また、州労働党は、シドニー都市圏西部住民にはM4(グレート・ウェスタン・ハイウェイ自動車道)の通行料金再無料化を公約している。
■ソース
Opal card cap to drop to $50 under Berejiklian election pledge