人口増加は流入移民に頼るのみ
シドニー市民がシドニー都市圏中心地域からシドニー地域の他の地区に移動しており、NSW州都の人口増大に歯止めがかかっていることが突き止められている。
豪統計局(ABS)は、2018年度の数字でシドニー大都市圏の人口増は93,411人で、シドニー大都市圏の人口は520万人に達している。また、この数字は2015年最低の人口成長率になっている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
また、2018年度には海外からの移民は71,000人で、シドニー大都市地域から国内の他の地域移動する人口減が27,300人。その他に出生・死亡による自然増減がある。
シドニー都市圏の中でカンタベリー・バンクスタウン地域では同年度中に4,000人が流出しており、その大部分は3,877人の自然増で相殺しており、その他に5,615人の海外からの移民が同地域の人口増になっている。
その他の地域で流出人口の多い地域は、カンバーランド地域(3,714人)、ランドウィック地域(3,120人)、ジョージズ・リバー地域(2,842)などがある。
このような数字から、スコット・モリソン連邦政権が、海外からの移民を農村地域に定着させたいとしている計画にも困難が予想される。
ABSのベイダー・チョー人口統計部長は、「2018年度には国内州都圏の居住人口増は307,800人で、それ以前の3年間の平均人口成長率にほぼ等しい」と分析している。
また、国内でももっとも人口成長率が高い都市圏はメルボルンで年間2.5%、119,421人で、人口は500万人に達している。
コムセッックのエコノミスト、クレーグ・ジェームズ氏は、各州都やそれ以外の地域の人口成長率には大きな差があり、国内移民や海外移民の人口の流れのバランスを回復しなければならない」と語っている。
■ソース
Sydney residents move out as city depends on migrants for growth