ウィキリークスが公表、エクアドル政府は否定
アメリカ政府の通信を暴露することで始まったウィキリークスの創設者、クィーンズランド州出身のオーストラリア人、ジュリアン・アサンジ氏がエクアドル大使館から退去を求められる日が近いという情報が伝えられている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
アサンジ氏はスエーデン滞在中に女性2人から強姦で訴えられたがイギリスに逃亡、イギリスで引き渡し条約に基づいて一旦は収監されたが保釈を勝ち取った。しかし、保釈中にロンドンのエクアドル大使館に逃げ込み、エクアドル政府から難民認定を受けたが、アパートの一室の大使館から出ることができず、7年近く大使館内で過ごしている。その間にスエーデンの訴えは却下されたが保釈条件違反としてイギリスの警察から逮捕状が出ている。
一方、エクアドルの政権が代わったことや、大使館内でのアサンジ氏の行動、さらに「他国の内政に干渉する行為をしない」というエクアドル側の難民認定条件に反する行為をしたなどの理由で大使館側とアサンジ氏との関係が気まずくなっている。
ウィキリークスは、「エクアドルの高官筋の情報として、何時間か何日かという間にアサンジ氏が駐英大使館から退去を求められることになる」と公表した。
一方、レニン・モレノ・エクアドル大統領は、「アサンジ氏が条件に違反する行為を繰り返し行った」と発表しており、また、エクアドル政府が「モレノ大統領と家族の写真がウィリークスによってソーシャル・メディアに流されている」と発表している。
ウィリークスはこの発表を否定し、逆に、「ウィキリークスが大統領の汚職問題を報道したことに対する報復だ」と発表している。
さらに、ウィキリークスが「すでにエクアドルとイギリスの間にアサンジ逮捕の密約ができている」とツイートし、1時間後に「もう一人の高官からも情報の確認を得た」とツイートしている。
ABC放送は、「ウィキリークスの情報を確証することできなかった」としている。
■ソース
Julian Assange, WikiLeaks founder, reportedly set to be expelled from Ecuadorian embassy in London