野生鹿問題のVIC州北東部ワンガラッタ地域で
NSW州やVIC州の一部の地域で野生化した鹿が増えすぎて被害が増えており問題になっているが、4月17日には農場で鹿を飼育している囲いに入った農場主がオスの鹿に襲われ、角に刺されて亡くなった。また、助けに入った女性も同じ鹿に襲われ重傷を負い、病院に運ばれた。
ABC放送(電子版)が伝えた。
このオス鹿は、ポール・マクドナルドさん(47)と妻のマンディさんがペットとして飼っていたもので、同日午前8時20分頃、ワランガッタ地域南のモイフにある自分の農場で飼っている家畜に餌を与えるために囲いに入ったところを襲われた。
ポールさんを助けようとマンディさんが囲いに入ったところ、同じ鹿に襲われた。しかし、十代の息子が木ぎれを持って囲いに入り、鹿を木ぎれで叩いてひるませ、母親を助け出した。
ポールさんはまもなく死亡しており、マンディさんはメルボルンのアルフレッド病院に空輸されたが、上半身と脚を甚だしく負傷しており、同日夜も重体が伝えられている。
ポール・パーセル巡査長代理は、「家族がひどいショックを受けている。モイフは小さな共同体であり、互いに顔見知りであるだけでなく、家族や親戚のつながりが深く、大勢の人がショックを受けている。そのため、カウンセリングの手配もしている。問題の鹿はアカシカとヘラジカの交配種でワピチの別名で知られている。このオス鹿は6年間飼育しており、鹿はこの一頭だけであり、他には羊を飼っているだけだった。
全豪鹿協会のスティーブ・ガーリック会長は、「鹿は人を襲うことはまれでむしろ人間から逃げようとする。人と鹿が出会うと鹿の方が反対方向に一目産というのが普通だ」と語っている。
鹿は、救急隊員が囲いに入って襲われる懸念があったため、、警察官が射殺している。
■ソース
Deer kills man, injures woman near Wangaratta in north-east Victoria
https://www.abc.net.au/news/2019-04-17/deer-kills-man-and-critically-injuries-woman-near-wangaratta/11024706