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アニング上院議員記者会見で取材記者に暴行

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極右政治家支持者、カメラマン殴り、記者に罵声

 2019年連邦総選挙には異常な候補者が現れているが、4月26日には、2005年のクロヌラ人種暴動事件現場で極右派のフレーザー・アニング上院議員が呼びかけて開かれた記者会見でアニング支持派のティーンネージャが取材のカメラマンに暴力をふるい、女性記者に罵声を浴びせるという事件が起きた。アニング議員は、「他人の行為に責任は取れない」と責任を否定している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 フレーザー・アニングの保守国民党は、2015年にキャンベラでRSPCA調査官の首を絞め、さらに警察官にも暴力を振るったため、2年半の懲役刑と執行猶予を受け、200時間の社会奉仕を命じられたシェーン・ヴァン・デューレン元兵士がACTで立候補しており、またジュリー・ホスキン候補はベンディゴの反モスク裁判で破産しているが、VIC州から立候補するなどしており、たとえ当選しても議員資格は疑わしい。

 この記者会見はアニング氏が同党候補者を紹介するために開かれたが、アニング氏の「ムスリム発言」に対して問いただそうとした取材者に対してアニング氏支持者が罵声を浴びせた。

 取材者の中には地元記者のエリザ・バー氏もおり、記者会見終了後、バー氏はアニング氏の支持者からさらに罵声を浴びせられ記者会見の行われた公園から追い払われている。

 また、ニューズ・コープ社のカメラマン、ディラン・ロビンソン氏がこの男を撮影しようとしたところ、男はロビンソン氏に詰め寄り、殴りつけた。また、もめた際にロビンソン氏のシャツも破られた。

 NSW州警察はランドウィック在住の19歳の男を暴行、脅迫、不快感を与える行為などで起訴した。

 フレーザー・アニングの保守国民党は、スコット・モリソン連邦首相の地盤、クック選挙区候補として同地区元ワン・ネーション・カウンシラーのピーター・クック氏の立候補を決めている。

 スコット・モリソン連邦首相は、「そのような暴力行為はオーストラリアでは認められない。まったく不愉快なできごとだ。アニング上院議員はわが自由党では最下位に置いている」と語った。
■ソース
Fraser Anning federal election candidate announcement in Cronulla ends with violent scuffle

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