26日はノースウェスト・メトロに一般市民無料招待
シドニー都市圏北西部のチャツウッドからパラマッタのラウズ・ヒルまで36kmのメトロ・ノースウェスト線が5月27日から開業する。この線は労働党NSW州政権時期に計画が始まっており、長年かかってようやく開業にこぎ着けた。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
開業前日の5月26日はグラディス・ベレジクリアン州首相らがテープ・カットし、一般市民に1日無料乗車のサービスが行われた。
このメトロ鉄道は既成の鉄道との乗り入れのない鉄道であるため、様々な新しい技術を導入することが可能になっており、自動運転装置によるドライバーレスもその一つ。
メトロ開業前日の無料乗車とあって何万人もの市民が詰めかけ、各駅とも混雑し、乗車にもかなりの待ち時間になった。
この日、朝から10分ごとの週末時刻表で運行され、客扱い開始からの6時間で9万人がチャツウッドからラウズ・ヒルまで、高架の自動運転電車の旅を味わった。
ベレジクリアン州首相とアンドリュー・コンスタンス運輸相のテープ・カットに子供達も加わった。
この日の事故としては、午後に電車がマコーリー・パーク駅に入ったところ、ドアが正しく整列しなかったため、20分ほど停車した。そのため、運行に遅れが出た後、この電車はそのまま車庫に戻された。
メトロの電車はこれまでのシドニー鉄道とは異なり、一階建ての設計で、開業から6週間は週日には5分ごとに運行し、その後は4分ごとの運行となる。また、ベレジクリアン州首相は、「将来的に乗客が増えれば2分ごとの運行もあり得る。この鉄道は22世紀にも機能する鉄道を考えている」と語った。
メトロ鉄道は現在チャツウッドからシドニー湾の下を地下鉄でくぐり、シドニー都心を縦断、シドナム、バンクスタウンを結ぶ線も現在建設中であり、2024年の開業が予定されている。開業
メトロの運行は香港企業のMTRが運営し、15kmのトンネル、4.5kmの高架に加え、ラウズ・ヒルではウィンザー・ロードとの交差に270mの斜張橋で渡っている。また、ラッシュ・アワー以外は10分ごとに運行する。
■ソース
Thousands pour through gates to ride Sydney’s first driverless trains