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ミネアポリス、豪人女性射殺の元警官に150か月

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ソマリア難民のヌーア第三級殺人被告人実刑

 オーストラリア人女性、ジャスティン・デイモンド・ルーズチェクさんを誤って射殺したミネソタ州ミネアポリス市警の元警察官、モハメド・ヌーア第三級殺人被告に対する陪審団の有罪判決に伴い、ミネアポリス市の裁判所は被告に12年半の懲役実刑を言い渡した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2017年7月、フィアンセと生活していたルーズチェクさんが、夜中に家の外で物音がしたため、警察に通報した。出動してきたポリス・カーにルーズチェクさんが駆け寄ったところ、車の助手席にいたヌーア被告人が警察拳銃を発砲し、ルーズチェクさんは現場で死亡した。この事件でヌーア警察官(当時)は第三級謀殺と第2級故殺で陪審団の有罪評決を受けていた。

 キャスリン・クエインタンス判事は、「ヌーア被告人は自分の行動の結果を自責の念をいだいているが、殺人そのものについて自責の念を持っていない」と判断を述べている。また、「陪審団は、いつになればアメリカの警察の風土が変わるのかと尋ねた。変わるのだろうか? 変わらなければならない。警察の管理職が免職されるのか? 市民がなぜ警察の車におびえなければならないのか? 警察の車には『市民への共感で奉仕』と書いてあるがどうなっているのか?」と判決主文を読み上げた。

 さらに、法廷で謝罪文を読み上げたヌーア被告人に対して、「被害者に発砲した自分の判断の誤りに対する責任を述べていない。また、適切な対応をすべきだったということを認めていない」と語っている。

 また、ミネアポリス市に対する損害賠償請求で2,000万米ドルがオーストラリアの遺族に支払われることに言及した上で、アメリカの警察が改革されるよう期待すると述べている。

 また、法廷ではルーズチェクさんのフィアンセ、ドン・デイモンド氏も証言し、「彼女には警察に連絡するなと言うべきだったと後悔している」と述べた。

 廷外ではソマリア系市民グループが判決に対して、「黒人ムスリムの移民だから有罪判決を受けた」と抗議の声を挙げており、アメリカでは、年間1000人近い市民が警察官の発砲で死亡しており、黒人市民を殺害した白人警察官がしばしば無罪判決を受ける現実を指摘しており、世界的に有名になった事件では、ミネアポリス市で黒人の学校のコック、フィランド・カスティルさんが交通検問で停められ、免許証の入った財布を取り出そうとしたところを警察官に射殺されている。助手席に載っていたガールフレンドがスマートフォンで殺害を撮影しており、ストリームで流した。しかし、警察官は故殺罪で起訴されながら無罪判決を受けている。

 ヌーア被告人は元警察官であるため、刑務所で他の受刑者から危害を加えられる可能性が高く、他の受刑者から隔離される。
■ソース
Mohamed Noor sentenced to 12-and-a-half years’ jail for murder of Justine Damond Ruszczyk

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