元従業員からは「マスターシェフ・メンバー失格」の声も
料理コンペティション番組の先駆的存在、「マスターシェフ」の審査員3人のうちの1人、ジョージ・カロンバリス氏のホスピタリティ・グループ、MAdEエスタブリッシュメントで過去現在の従業員の未払い賃金が780万ドルにものぼることが伝えられている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
セレブリティ・シェフ、カロンバリス氏の企業が従業員の賃金を過少に支払っていたことは今回が初めてではなく、従業員からは、「マスターシェフ審査員を辞めさせるべきだ」との声もあがっている。
既にMAdEは500人を超える過去現在の従業員の賃金を過少に支払っていたことを認めており、780万ドルの未払い分を弁済している。
カロンバリス氏は過少賃金を受けていた被害者全員に謝罪し、「MAdEグループは業界改革の推進力となる」と語っている。
また、MAdEエスタブリッシュメントは、「既に未払い分を該当従業員に弁済した」と発表している。
同社はその他にもFair Work Ombudsmanとの協議で法廷の強制力を受ける20万ドルの謝罪金支払いを行うことになっている。
同社の過少賃金支払いは各Press Club、Gazi、Hellenic Republicのレストランで起きていた。さらに、Fair Workの検査官は、MAdEと同じ株主と役員のいるJimmy Grantsチェーンでも一部の従業員が受け取るべき諸手当を受け取っていなかったことを突き止めている。
ジョージ・カロンバリス氏は、ギャリー・メヒガン、マット・プレストン両氏とともに「マスターシェフ」の審査員を務め、シルバー・ロギー賞を受けているが、同氏のレストランの従業員は2011年から2017年の間、賃金やスーパー年金、超過勤務その他の支払いが過少だった。そのため、2017年に同グループが162人の従業員に謝罪し、260万ドルの弁済を行っている。
Hellenic Republicの元ウェイトレスで現在はHospo Voice労組のオルガナイザーを務めているオーレース・ベルフラージュさんは、「カロンバリスは適切な処罰を受けるべきだ。これまで何度従業員の賃金をごまかし、ばれる度に言い訳してきたことか。マスターシェフ審査員を辞めさせるべきだ」と語っている。
■ソース
George Calombaris’s MAdE Establishment underpaid workers $7.8 million